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噂というのは本当に恐ろしいものです。
多くの人は怪談などを馬鹿にして冗談交じりであそこの交差点に女の人がいるなどと言っていますがほんとうは危険な行為なんです。噂によりそこの気が悪いものとなり
今日はそんな話の一例として私の友達Bの友達H喜さんが体験した話を話そうと思います。
H喜さんは中学生の頃まで岐阜の田舎で暮らしていたそうですがそこにはとても薄気味悪い慣習があったようですそれというのが
毎年6月の長雨が終わった日の晩に髪を祠の前に納めよ
というものだ。とても不思議な伝えだが、これは何十人かがその村を開墾したての頃、長い雨が突如やんだ朝に山に遊びに行った少年がいなくなってしまったことから始まる。夕方になっても帰ってこなかったことを心配した家族は捜し始めるがどこにもいない。しばらくして他の家にも手伝ってもらって探しているとある人が山の中腹で少年が着ていた青い着物が落ちているのを発見した。
家族は必死に本体を探したがそのまま体は見つからなかったという。村人はだんだん自分たちの顔が青ざめていくのが分かった。その服のそばに沢があるわけでも熊がいるわけでもないのにいなくなったのだ
するとポツリポツリとささやき出した
「たたりだ…」「祟りだ……」
それから村人たちは急いで祠を作った。そしてその村では毎年その子が消えた日に生贄とならないように自分の代わりとなる髪を納めて助けともらおうとすることを決めたようだ。
彼らはだんだんとその行為が慣習化していって今に至るいう。ここで話が戻るのだがH喜が高校生になりしばらくした5月、村人の一人が病気で倒れそのまま死んでしまった。その家をある若い男が受け継いだ。その男の人はとても明るく村人にも話しかけて世間体が良かったが一つ問題があった。かれは迷信を一切信じなかったのだ。長雨が済んだ日H喜達は必死にその男を誘ったにも関わらず彼は髪の毛のセットがきになるからと言って断った。仕方なく彼らは自分達のだけ祠に納めたが髪を置いて鳥居を出るときに全員後ろによろめいた。だれもが同じことを思った。
終わり次第皆は急いで彼の家に説得しようとしたが彼は家の中に閉じこもり出ようともしてくれなかった。そのうち何人かが諦めだした。「私らは出したんだから、さ」彼らは戸を開こうとするのをやめ村長の家に向かった。いつもお祈りの後は皆で村長の屋敷で宴会を開いているのだ。夕方になり自分の家族も出席した。もちろん酒は飲めないが子供は代わりに美味しいお菓子を食べられるからH喜も好きだった。しばらくして親は酒が回ってきたのか大声で出席していなかったあの男の人の愚痴や東京の噂をしだした。こうなるとH喜も楽しくなくなってきて、一応帰るねと言ったあと屋敷をあとにした。家は一本道だしそんな大きな村ではないから200mほど歩けばすぐつくのだ。だから親は特に何も思わなかった。彼女は舗装しきれていない土の道をヒシヒシと踏みしめながら歩いていった。夏らしくすごく生暖かく湿気が体にまとわりついていてお世辞にも良い天気とは言えなかったが祭りの余韻が彼女を満足させていた。しばらく歩くと風が吹き始めた。彼女は少し涼しい風に体を委ね気分を良くしていたらしい。しかしそこで彼女は異変に気がついた。音がないのだ。虫の鳴き声も宴の声も聞こえない。彼女に急に悪寒が走った。その瞬間ものすごい風が吹き荒れ彼女はよろめき道の横から転がり落ちた。彼女はびっくりして声を上げて土手から上がろうとしたが思いとどまらなければいけなかった。奥から虫かごを持った人が歩いてきているのだ。子供だろうか。彼女は子供が好きだがなぜだか隠れなきゃいけないようがして道のそばに隠れた。
子供はどんどん近づいてくる。その時彼女はあることに気づきゾッとした。虫かごにいる弱々しいホタルの光に照らされた服は青色の着物だったのだ。そしてその子供の顔は青白く目も生気を失っていた。絶対に目を合わせてはいけない…音を立ててはいけない…彼女の本能がそう告げていた。そしてその子供はゆらりゆらりと目の前をあっけなく通り過ぎていった。早く通り過ぎてくれ早く通り過ぎてくれ…彼女がそう祈るとは裏腹にだんだん歩速を弱めていった。*ザクッザクッ……ザクッ……ザクッ………、* 遂に止まった。彼女は急に震えが止まらなくなった。なぜなら子供が止まったのは大学生の家の前だったのだ。
はっと彼女は血の気が引いた。彼女は声を出してしまっていた。子供はカサカサカサカサという音を立てながらゆっくり首だけを振り向かせたそのものすごい形相だった目だけが何倍も大きく見開きこちらをじっと睨みつけるそして口がゆっくり横に裂けてにやっと笑った。その瞬間少年はホタルの光が消えると一緒に消えた。**いやあああああああああ…**彼女は大声で叫びながら逃げようとしたがすぐに意識を失って倒れた。記憶がまどむなか子供がゆらりゆらりともと来た道を戻っているのが見えた。目が覚めると彼女はもう夕方だった。一日寝てしまったようだ。起きて下に降りようとすると下が慌ただしいことに気がついた。彼女はざわざわと胸騒ぎがしだし、「一体どうしたの」彼女は二階から恐る恐る声を出した。母親は「昨日の夜に大学生の人なくなったみたい…」と答えた。彼女は体を激しく震わせてた。
彼女はこのあとすぐに上京し、二度とあの村に関わらないようにしようと決めたという。
しばらく話してからGは僕に追加で説教をしだす。
「あれはね元々存在してなかったんだよ。残念なことにたまたま着物と子供が分かれたあとに行方不明になっただけ。死んだ後彼は無害な霊として形見となった着物のそばにいたの。でも人々が祟りだと噂しだすことでどんどん彼のいる場所がマイナスになっていって彼自身が怨霊になっちゃったんだよ。だからね。皆冗談半分に噂してないほうがいいよ。
あなたは大丈夫ですか?