shaside.
……ここ……前のユニットの時に立ったステージ……
メンバー①「みんな〜!今日は来てくれてありがとな〜!!」
メンバー②「思いっきり楽しんでいってくれよな!」
メンバー③「早速!!新曲歌っちゃうよ〜!!!」
メンバー④「たくさんサイリウム振ってね〜!!!」
……これ、オレが地下アイドルだった時の記憶だ……
ファンは少なかったけど、ファンのみんなは毎回ライブに来てくれたんだっけ……
メンバー①「〜〜〜〜〜♪」
sha「…………かはっ……ぁ……」
メンバー②「……ぇ……?」
メンバー③「……〜〜〜〜♪!!」
オレ、この時、大切なソロパートなのに声が出なくて失敗しちゃったんだ……
あーあ……ファンのみんな、がっかりした顔してる……
そりゃそうだよな……
センターだったオレが、こんな失敗して、メンバーに迷惑かけちゃったんだもん。
そのあとの記憶は、あまりない。
ソロパートを失敗してメンバーに迷惑をかけたパニックと罪悪感で、頭が真っ白だった。
だから、そのあとちゃんと歌えていたかも分からない。
でも、今でもはっきり覚えてるのは、ファンのみんなのガッカリした顔と、そのあとのメンバーとのやり取り。
ファン「シャークんのソロパート、最悪だったよね〜」
ファン「ね〜。結局センターってポジションに満足してただけだったんだね」
sha「……っ…………」
メンバー④「……今日のステージ……全部シャークんのせいで台無しになったんだからな」
メンバー③「……そうだよ……!!センターなんて、結局立場だけだったんだな」
メンバー②「────調子乗ってるからだよ」
メンバー①「所詮こんなもんなんだな」
sha「…………っ……」
sha「……ごめん……なさい……」
メンバー③「お前はもういいよ」
メンバー④「今後は俺たち4人だけでやってくから、さっさとアイドルやめてこの世界から出ていけ」
sha「…………うん……ごめん……」
大好きだったメンバーに冷たい言葉で追い詰められ、ただただ自分の失敗を振り返って、後悔することしか出来ない苦しさ。
それだけが、鮮明に記憶と心に刻まれている。
でも、今思えば、アイツらは大した実力もない、覚悟も中途半端なヤツらだった。
ただの人数の埋め合わせ。
オレは、アイツらとNakamuを、無意識に同じものだと思ってしまっているんだ……
でも、Nakamuはアイツらとは違う覚悟がある。
親父があの時感じたものを、オレだって本当は感じていた。
でも、認めたくなかった。
悔しくて……苦しくて……
……もう……Nakamuを……信じたいよ……
nk「……クん……!シャークん……!!」
sha「……ん……」
nk「……やっと起きた……良かった……」
nk「もう落ち着いた?」
sha「……ああ。迷惑かけて……ごめん」
nk「全然迷惑なんかじゃないよ!」
nk「……あのさ、過去に何かあったの……?」
nk「オレ、シャークんのこと、本当に大切に思ってるし、お互いに信頼し合える友達でありたいとも思ってるよ」
nk「だからさ、ちゃんと話してよ。オレ、待つのってすっごく苦手なんだ」
nk「……もうこれ以上、苦しい思いを抱えたままなのは嫌でしょ?」
nk「それに、もっと楽しくレッスンして、いいステージにしたいからさ!」
sha「……Nakamu……」
なんで……そんなオレのために必死になるんだよ……
……嬉しく……なっちゃうだろ……
sha「……ありがとう……ずっと言えなくてごめん」
sha「今までキツく当たって、ごめん」
sha「……もう、全部打ち明けるよ」
sha「……信じてるからな……?」
nk「うん!」
コメント
11件
ネケメイケメン!!!! 🦈さんの過去の仲間はノロっておきます(6´∀`)§ ネケメに話すことで🦈さんが少しでも楽になるといいな...
なんか……これでさ、昔のメンバーがshkさんをはめて、ミスさせたとかだったら、メンバーを1発ぶん殴ります。
同じメンバーだとは思えない態度だね〜…、 楽しくやってたのに急に冷たくされると辛いですよ()