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nkside.
sha「……オレさ、数年前までマイナーな地下アイドルのグループにいたんだ」
sha「ファンも少なかったし、ライブ会場だって決して大きい場所じゃなかったけど、ユニットみんなで仲良くやってたんだよ」
sha「……でも、それをオレが壊した」
sha「オレが、大事なソロパートで声が出なくなって……ファンのみんなを、メンバーを悲しませた」
sha「……ファンのみんなには、『どうせセンターっていう立場だけ』って言われて、メンバーには冷たい言葉で責められて、ユニットを追い出されて……」
sha「そこから、今の事務所に所属して、必死に1人で頑張って、ここまで来た」
sha「1人で活動してる間だって、本当は前のユニットに未練タラタラだった。もっと一緒に活動したかった、とか、オレにはアイツらしかいない、とか」
sha「……でも、アイツらは、歌とダンスの実力も大してなくて、アイドルとして人生を全うする覚悟だってなかった」
sha「……ただの、人数の埋め合わせ。周りの人間も、アイツらの表面しか見てなかった」
sha「…………オレは、無意識のうちにアイツらとNakamuを重ねちゃってた」
sha「……だから、Nakamuだってどうせ……って、ずっと思ってた」
sha「でも、お前は違った。ちゃんと、覚悟があった。真剣に、アイドルと向き合ってた」
sha「……だから……ごめん。今までずっと、キツく当たってごめん」
sha「……ライブの話をもらった時に、元気がなかったのも、そのことが原因。ホント……ごめん」
……シャークん……そんなことがあったんだ……
nk「……シャークん、話してくれてありがとう」
nk「……ずっと、苦しかったよね。頑張ったね……オレも、気づいてあげられなくてごめんね」
オレは、そっとシャークんを抱きしめ、頭を撫でた。
sha「……っ、おい、やめろ……」
nk「今は、オレといるこの時間は」
nk「思いっきり、泣いてもいいんだよ。だってオレは」
『シャークんのことが大切で大切でたまらないんだから』
sha「……っ……!」
sha「……っ……うっ……ずっと…っ……!くるし、かった……っ……!」
nk「うん」
sha「……ほんとはっ……ずっと…オレも……っ……なかむのこと……っ、たいせつに……おもってたっ……!!」
sha「……でもっ……こわかった……っ……」
sha「……ごめんね……っ……、ごめん……ねっ……」
オレは、シャークんが泣き止むまで、黙って頭を撫で続けた。
────大丈夫だよ。
オレはシャークんがどんな失敗をしたって、
オレは絶対にシャークんを責めたりしない。
だって……
オレは、
どうしようもなくシャークんのことが大切で、
どうしようもなく、
シャークんのことが大好きなんだから────。
最後の『大好き』は恋愛感情ではないです
この作品はBL要素ないので!
コメント
11件
ねけめイケメンかよ… うちも最後のヤツ恋愛だと思っちゃった…… これは罪深き勘違いだ…… なかむくん!!!一回ぶん殴って!!!!
大好きで恋愛感情だと思ってしまった腐った俺を1回nkさんにぶん殴って欲しい。