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「クリスマス…プレゼント、は、…おれ、…で……″」

なんでこんなことしてんだろ、俺…

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m side

「クリスマスプレゼント…どーしよ…！！」

今日はクリスマス。恋人である若井と、まあ所謂お家デートってやつをする予定がある。

「んー、どうしようねえ笑」

クリスマスなんだからプレゼントと思って考え出したはいい、いいんだけど全く思いつかない

涼ちゃんまで巻き込んだのに…

「物…は、重いよね…、でも食べ物…、は、今日嫌ってほど食べるしな…？？」

「物って重いの…？よくわかんないけど、物が一番喜ばれる気が…」

「壊しちゃいけないって気遣わせちゃうでしょ、物は」

「ええ……！」

ダメだ。俺も涼ちゃんも恋人とか居なすぎて使えない…！！

「……んん？ぉ、あー？これっ、いいんじゃない！？」

独り言なのか提案なのかわかんないよ…！！

「あ、はい、どうぞ」

「元貴がプレゼントになれば」

「却下。マジで何言ってんの？」

「……え…」

「でも、物はダメなんでしょ？なのに食べ物もダメとかさ、何もなくない！？」

「おれなりに頑張って考えたのに…」

クソ、ちょっとご尤もなこと言ってる…

「でも…それはさー、ぁ…、僕が、若井にとって大事って自分で言ってるようなもん…じゃん…」

「え？大事にされてないの？」

「っされて…る…、けど……」

「じゃあいいじゃん！」

「いやー…でも…」

そんなこと言ったら襲われかねない…んだよな…

「え、ど、どうしたの？」

こんな全てを知らないような子にそんな事を言うわけには…

「や、りょ、涼ちゃんの案…採用しよう…かな…」

「え！！ほんと！？」

「やっぱいいと思ったんだよなぁ！！さすが僕っ！」

眩しっ……

「ははは…、」

「リボン、腕に巻いてあげる！」

「そんなんしなくてもいいよ…笑」

「だめ！可愛さが大事！！」

「ええ…！」

やっぱめんどくさい案、採用しちゃったかも…

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w side

「楽しみだなぁー！！！」

今日はクリスマス。恋人の元貴が家に遊びにくる。

俺の！！家に！！！！

デートすら恥ずかしがってまともにしてくれない元貴が、家に！！

まあ…つまり、襲っても、許されるよね…？

「楽しみだな〜…♡」

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m side

ぴんぽーん

めっちゃ緊張してきた…。よく考えたら僕がプレゼントってなんだよ！きもすぎるだろ！？

「はーい」

ひい……、やっぱかっこよくて…無理…。

「あ、ーっと…、め、メリクリ…？」

何！？最初の言葉がメリクリって…、カップル！？カップルだけどっ…、

じわじわ顔が熱くなっていく感覚がある。

「な、何顔真っ赤にしてんの…、可愛い笑」

「なっ」

シンプルにそんなこと言えちゃうのよく分かんない。ズルい…

「寒いでしょ、入んなよ」

「…うん…」

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m side

「はいっ！これ、クリスマスプレゼント」

「…え！」

キラキラと輝くネックレス。なんの宝石かわかんないけど綺麗で、……嬉しい。

「あ、ありがと…」

さっそく手に取って、震える手で首につけた

「似合う？」

「っ…か、っ……わい…、い…」

「……ふへへっ…、ありがと…、笑」

まって、こんな素敵な物貰っといて僕っ…、何！？マジでバカらしくなってきた、今からでもなんか買おうかな…

「僕っ…、も、プレゼント…あるんだけ、ど」

何言ってんの！？！？

「え、なになに！？」

あーーー！今更止まれないじゃん…

「っ…ちょっと、待ってて…？」

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m side

「……っクリスマス、プレゼント、は、…おれ、……で、…″」

「…は」

口を開けてぽかんとする若井。そりゃそうだよな…、きもいでしょ…、これ。

「それ…、どういう…、意味…？」

「好きっ…に、していいよ…って…、こと…、で、」

「……ふーん」

身体が浮いた。

「えっ！？も、もう、すんのっ…？」

「もうって…、19時だよ、もう」

「はへ…？」

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