??「…、なんで俺がお前の席教えなあかんねん」
あからさまに顔を歪めて、嫌さ全開のフード。ここの生徒は全員表情豊かで何より。分かりやす過ぎて逆に喋りにくいわ。つーか普通に席教えるの断られてもうたんやけど。え?そんなことある?どうしよ。
なんか、こいつ以外明らかに俺と距離取ってんのよ。凄い視線でこっちチラチラ見てくんのよ。不思議でしょーがないんやけど、なんで?なんならこいつも俺と距離あったんやで?俺が勢いよく詰めただけであって。
てか普通にどうしよ。俺立って授業受けるマ?
sha「んな事言わずにさぁ!教えてくれたらすぐどっか行くから!」
どっか、っていうか、まあ自分の席に行くだけやけど。
??「…チッ、、あそこ。」
sha「ぁー、あそこな!おっけおっけ、ありがとぉな!」
我ながら爽やか笑顔でそう言うと、駆け足で自分の席に向かう。
な、なんか舌打ちされたんやけど!?思いっきり俺に聞こえるデカさで舌打ちされてんけど!?こっっっっわ!!
とか思いながらも堂々と席へ向かう俺。これでもメンタルは強い方、だと思っている。ちょっと舌打ちされたくらいで、別にショックとか受けないし。地味に悲しいとか、無いし。
〿〿〿
その後の授業は問題なく終わった。訳ではなく…、ぇ、高校生の授業分からん!!難くね!?中学生の内容でも分かるか微妙やのに、高校生は無理やて、。
つーか今まで生きてきて使う場面ほとんど無かったし!無駄や無駄!脳の無駄遣いーッ!!
と、まぁ文句しかないが授業の問題は、なんとかなるやろ。社会人舐めんなし。
重要なのは授業後の移動時間だ。移動教室だった為俺は持ち物を準備して教室に向かった。場所は前に居る男子集団に着いて行ったから、特に間違うことはなかった。
じゃあ何が問題かって?そう。、、俺ボッチやん!いや、朝も思ったで?誰も話しかけてこーへんなぁ、って。でも気にしたら変に意識して悲しくなりそうやで、なんともないフリしたけどさ。何、俺嫌われてんの?友達とか居ないわけ。
それ、結構学校生活辛くね?俺やったら無理。つーても、避けられてる理由が分からへんしな、、。本来の俺が、なんかやらかした、、とか?そんなん俺知らんし!巻き込むなよ!
みたいな感じで、午前中はずっと俺ボッチでした。はい。可哀想やと思わん?誰か俺を労れやくそが。
ちなみに今は昼休み。お昼ご飯食べる時間ですねぇ。
、、ぇーっと、弁当、無くね?そうやん!俺弁当無いやん!購買は昼休み始まった瞬間ダッシュで行かなすぐ売り切れる、ってのを俺は今までの人生で学んだ。
そもそもこの学校に購買があるかすら分からんのに。終わった。俺今日昼抜きやん。誰か弁当分けて。そんな相手居なさそうやけど!
取り敢えず、教室居るんも気まずいし、人居らん所行くついでに学校探索でもしよ。
教室から出るとまずは3階に向かった。俺は2年生だから、現在地は2階。階段を登って3階の廊下に出ると、なんか凄い賑やかだった。主に女子がキャーキャー言っていた。既視感しかない。
騒がしい所は別に嫌いではないが、注目されてるのが俺じゃない為、俺はそのまま上へと続く階段に向かった。
古びた扉がある。恐らく屋上へ繋がる物だろう。俺は一時期、屋上で青春するのが夢とかなんとか思っていたから、もしかしたら、と期待して、ルンルンで扉に手を掛けた。が、開かない。
まあ、そりゃそうか。屋上に出れるとか漫画内の話。期待した俺が悪いわな。ハァ、と溜息を着いてはさっさと戻ろうと振り返る。
sha「ぉ、、なんや。ええとこあるやん」
振り返った先、扉の目の前には1人座るくらい全然余裕の空間があった。階段裏ってやつ?そうや、ここで時間潰してしまお。人来なさそうやし。
運良く1人スペースを発見し、すぐに上機嫌になる俺は本当に気分屋だと思う。
取り敢えず、俺は壁に凭れ掛かって適当にスマホを触り出す。昼休みが終わるまで残り30分程だ。まあまあ長いが、ここに入ればすぐに終わるだろう。そう思っていたが。
なんか、俺が登ってきた階段付近がガヤガヤしとんやけど。何事?俺は自分の居る場所から声が聞こえる方を覗き込む。
sha「ぁ、、チビとフードや。」
恐らく、というか絶対向こうには聞こえない声量でそう呟いた。こちらに向かってきてたのは、俺と登校してきたチビことロボロ。後、俺に席を教えるのを渋りまくったフード。他2人だった。さっき廊下がうるさかったん絶対コイツらのせいやん。
つか、アイツらこっちに向かってきとるよな。ここは今俺の場所や、来んな帰れ。
ヤバい、足音近付いてきとる。いやなんもヤバくは無いんやけどな?俺なんもしてへんし。でも俺なんや嫌われてそうやから、気まずいって言うかな、、。
うんぬん考えていると頭上から聞こえてきた声に「ぅえッ!?」とつい変な声を出してしまった。
??「お前、、なんでここ居るん」
コメント
2件
んわ…もう大好きです 続き待ってますっ!!