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シュバッ!!!
赤黒い血の虎がアレクシスへと襲いかかるその瞬間、異魚天は静かに息を整え、刀の柄に手を添えた。
「…少しは静かにせんか。」
静寂が落ちる。
異魚天の刀、『月魄』が光を帯びる。そこに流れ込むのは、レイスの血。異魚天はその一滴すらも無駄にせず、技に変える。
「斬る。」
次の瞬間、彼の姿が掻き消えた。
シュバァッ!!!!
鮮やかな弧を描く刃が、空間すら裂くように奔る。
──アレクシスの腕が、肩から先ごと宙を舞った。
「っ……!!」
アレクシスの笑みが一瞬、歪む。
「やるじゃないか。」
だが次の瞬間には、その腕が再び体へと戻り、まるで最初から切られていなかったかのように再生する。
異魚天は刀を軽く払う。
「再生か。まったく、面倒な。」
レイスの血が付着した刀が、淡く輝く。異魚天はもう一度、腰を落とし、構えた。
「ならば、何度でも斬るまでよ。」
アレクシスの笑みが、さらに深まる。
「……それができるならな。」
戦場の緊張が極限に達する中、再び剣閃が炸裂する。