最低から最高へ

あんなやつ、消えればいいのに

今日もいつも通り学校へ行く

いつも通り友達と話していつも通り部活をしていつも通り家に帰る日を繰り返すと思っていた

もう、あんな思いを、したく無いから

お母さん)愛菜！ちょっと来て！

愛菜)何？お母さん

お母さん)私、再婚することにしたの！

愛菜)あ、そうなんだ、

おめでとうの言葉が出なかった

ただこの5文字を言うだけなのに

愛菜)よかったね

お母さん)うん！

　　　　それでね今日その人が来るんだけど

　　　　その人に息子さんがいてね、その子が

　　　　愛菜のお兄ちゃんになるの！

愛菜)…そっか、

お母さん)…嫌、だった？

愛菜)！全然嫌じゃないよ！

　　むしろ嬉しい！…

お母さん)そう？ならよかった！

　　　　会える準備しといてね！

愛菜)はーい、

兄妹ほど嫌なものはない

私があいつのせいでどれだけ苦しかったかを

誰も知らない

知ろうとしない

男、しかも兄というその存在が私を狂わす

そう考えているうちに来てしまった

ピンポーン

お母さん)はーい！

お義父さん)来たよ！

お母さん)いらっしゃい！どうぞ上がって！

　　　　北斗くんも！

北斗)あ、どうも、

　　ﾁﾗｯ

　　…あの、あの人が俺の妹ですか、？

お母さん)そうよ！紹介するわね！

　　　　愛菜よ！

愛菜)初めまして、愛菜です、

北斗)北斗です

お義父さん)愛菜ちゃんこれからよろしくね！

　　　　　俺のことは本当の父のように

　　　　　思ってくれていいからね！

愛菜)ありがとうございます

お母さん)あ、そうだ！

　　　　愛菜、北斗くんに部屋教えて上げて！

愛菜)分かった

私は北斗さんの部屋を案内した

愛菜)ここが北斗さんの部屋です

北斗)ありがとう

北斗さんの部屋を早々に出ようとした時

声をかけられた

北斗)愛菜さん

愛菜)どうしましたか？

北斗)俺のこと、嫌い？

びっくりした

初対面で初めにこんなことを言われるとは

思ってもいなかった

愛菜)、嫌いじゃないですよ

北斗)じゃあなんで俺のこと避けてるの

愛菜)…

北斗)本当のこと言ってよ

愛菜)…嫌いではないです、これは本当です、

　　嫌いと言うより苦手、ですね、

北斗)そっか、話してくれてありがと

　　俺、愛菜が苦手なところ治すからさ

　　教えてくれない、？

この人、頭おかしいんじゃないの

人のために尽くして何になるの

自分のためにならなきゃ意味ないでしょ

愛菜)…どうしてそんなこと聞くんですか

北斗)だって、家族になるんだよ？

　　家族のことぐらいしってたほうが

　　いいでしょ？

…そんな気合い入れなくていいでしょ、

家族なんてただの集まりじゃん