コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「変な夢 ッ 、」
ベットから仰向けになり、天井を見上げる。
誰かの記憶を見て…その記憶の中に俺がいて……。何故そんな夢を見たのかよりも、誰の記憶なのかが気になる。
~~~♪
1つの着信音がなる。スマホの画面を見ると、『元貴』の文字。通話ボタンを押して、体を起こす。
『もしもし』
「ん、」
『朝からごめん、』
「なに、?」
『今日、用事入っちゃって遊び行けそうにない』
「そっか、ぜんぜん!だいじょーぶ」
『ありがと〜!』
『また遊べる日連絡する!』
「うぃ、」
ツーツー…電話が切れる。俺は元貴に密かに思いを寄せている。本当は今日は遊びに行く予定だったけど、急用なら仕方がない。
俺は、リビングに行ってテレビをつけた。
📺《俳優の𓏸𓏸さんと女優、𓏸𓏸さんが……
ピッ
📺《先月の△△にて〜
ピッ
ちょうどいい番組ないなぁ……。なんて思いながら冷蔵庫の中のヨーグルトを手に取る。元々、元貴と遊ぶ予定だったから仕事も入れてないし、暇だなぁ、。
📺《絵本作家の……
絵本…。
ふと、夢のことを思い出す。俺の記憶の中には鬼ごっこをした記憶も知らない子に話しかけた記憶も生憎無い。ただ、1つ。残ってるとするなら記憶の持ち主の声だ。優しくて、何処か安心する声。俺の好きな元貴のような声……。でも、元貴は小さい頃から外に出るような子でも無いし、本を読むくらいなら家に居るだろう。
まだ、夢の中の記憶は誰のものか分からないままテレビを消して二度寝することにした。