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1、2時間で起きるはずだったのに目が覚めたら12時すぎだった。寝すぎたな、なんて思いながら体を起こす。夢をまた見たような気がした…でも、内容は覚えていない。
スマホを開いたら、2件の通知がきていた。元貴から。
『来週の土曜遊べる?』
『その日は本当に仕事入らないから😭』
絵文字を使うのは元貴らしいな…。
数十分前のメッセージに返信をする。
「ごめん、寝てた」
「土曜は俺も仕事入ってないから遊べると思う 」
送信したら直ぐに既読がついた。
『二度寝ですか〜?』
『熟、暇人だな』
少し…いや、結構性格の悪さが滲み出ている文。
でも、本当に仕事が入ってなかったし、今日すら何もしてないから否定は出来ない。
取り敢えず簡単に返信してご飯でも食べるか。
「五月蝿い!」
「否定は……しないけど、」
キッチンに行って冷蔵庫を開ける。
なにか食べようと思ったが、中はすっからかん。
仕方ないしコンビニでも行くかぁ……
徒歩5分。近いコンビニに行って食糧到達することにした。
〜♪~~~♫
帽子とマスクをしてコンビニに入る。
適当におにぎりを取ってお茶を選びに行く。
すると、見覚えのある後ろ姿があった。
「元貴、?」
その人は此方を振り返って俺の顔を確認する。
「暇人じゃん 」
確信はしてたけど違う人だったらどうしようと少しだけ思っていたが、予想的中。
「暇人は昼飯?」
「はぃ、」
暇人と呼ばれることを止めはしないけど、好きな人だ。いつも通り苗字でもいいから名前で呼んで欲しい。
「奢ってあげるよ」
「え、??」
「その代わり倍で返してね」
「あ、ッ 遠慮 しときます、…」
こんな会話をしてる時間が大好きだ。
特に何も無いのに会話が続く。話を聞くのは好きだし、なんせ元貴の話。聞かないわけないじゃん?
2人ともレジを通して外に出た。
「僕、隣の本屋行くわ」
そう、元貴が言った。コンビニの少し離れた横には本屋があった。此処入ったことないな…。
「急用入ったんじゃなかったの?」
「1時半からね〜」
僕と遊ぶのが嫌で用事が出来たと嘘をついたのではないかと不安になったがそうではなかった。
「若井も行く?」
特に気になる本もない……。いや、嘘だ。
夢に出てきた絵本。タイトルは覚えていないが、緑色の表紙に色々な動物がのっていた。
いつの本かも分からないが、探してみることにした。
「うん、行く」
CLOSEDと書かれた面が裏面にされ、OPENと云う文字がドアにかけられている。カフェみたいだな、と思いながら自動では無い。手動のドアのドアノブに手をかけた。