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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ごめん と ありがとう




#カレーのるー



・黒桃

・自傷行為表現アリ

・病みネタ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






🍣)……ぁえ、…?


目が覚めたら、温もりに包まれていた。


昨日は何をしたっけ、記憶がごっそり抜けている感じがして何も思い出せない。



🦁)…ん、……起きたん…、?


ふと、背後から声が聞こえる。体を向けるとそこには、1番頼れる仲間がいた。

彼の腕は俺の体に回っていて、今やっと温もりの正体が分かった。



🍣)…ぉき、た…けど…?


🦁)あぁ、分からんのかw



俺を抱きしめたまま、頬を緩ませる彼。寝起き特有のふわふわとした雰囲気が、俺を安心させた。


🦁)昨日配信してたんやで〜…?


🍣)…………あッッ


思い出した。昨日は宅飲み配信をしていたんだ。

どうりで何も覚えていない訳だ。どうせ飲みすぎで酔い散らかしていたのが脳裏に浮かんだ。


🦁)配信中なんに泣き始めるからもうびっくりしてまろが配信閉じてもうたんよ?w



…前言撤回。酔い散らかしてるだけじゃなかった。


🍣)……最悪、…



🦁)まあええわwほら、朝飯作ったるからはよ降りて来ぃや?


🍣)はーい、



一足先にドアに手をかけ部屋を出ていく彼。

俺もとりあえず着替えようと上着に手をかけた時、右腕に包帯が巻かれていることに気がついた。



🍣)……また、っ


最近こういうことが増えたなと感じながら、巻かれていた包帯を解く。すると、この前より増えた赤い治りかけの線が姿を現す。

そんな見た目と自分に嫌気がさし、乱雑に包帯を巻きなおし着替えを再開した。










🦁)ちょっ、ないこ!?


🤪)…え、ちょ…切るで



昨日の夜、大人組でないこハウスにて飲み雑配信をしていた時。


そこそこ酒が進み、ほどよく酔い始めていた頃、ないこから嗚咽が漏れた。


理由は全然話してくれなかった。反射的に配信を止めたまろと共に聞き出そうと色々仕掛けてみたが、泣き続ける一方で。



彼はただひたすら、「ごめん」と。



どうするべきか分からず、とにかく泣き止ませようと奮闘する2人。だんだんとないこの呼吸が早くなり、まるでパニックに陥っているようになってきた。


🦁)ないこ、!?深呼吸しよ!!息吐いて、!


🤪)っえ、えぇ!?



🍣)ッぅあ”、ひッっ、…泣


🤪)あぁ待ってないこ、引っ掻くのやめよ、!


袖を捲り、右腕の手首を引っ掻こうとし始めたないこ。止めようとまろが彼の腕を手を握った時、見えてはいけないものが見えてしまった。


🦁)…こ、れは~…


🤪)……黒やな、ぉおん、



その後泣き疲れた彼は気絶するように眠った。

一応寝てる途中に引っ掻いてしまわないように、彼の右腕に包帯を巻いて。







ガチャッ


🍣)あにきー、ごはーん


🦁)おぉ、食えるんか?w


🍣)めっちゃ食えそうw


🦁)お前に二日酔いの概念無いんかw


そう笑いながら朝食をテーブルに並べる。あえて昨日のことには深く触れずに。


🍣)ふはっw…確かにそうかもw


…予想通りさらっと昨日の話を躱した。

覚えているのか、傷を見たのかはさっぱりだが。


朝食を食べ終え、ないこは仕事をすると作業部屋に向かっていったため俺は防音室を借りて軽く収録を始めた。


それから4時間ほどが経って、収録がある程度済んでリビングのドアに手をかけた時、ドアの先から物音が聞こえた。


しっかり考えれば分かることだった。昨日の飲み会であんなに泣いていたのに。あんなに傷もあったのに。



🦁)ないこッっ、!


🍣)っあ、ぇッ?






朝、いつも通りのテンション感であにきと話せたのは奇跡だった。

なんでかって、作業部屋に入った瞬間、もうダメだって悟ってしまったから。



🍣)…っ、むり、


ずるずるとドアにもたれかかるように座り込んで俯く。

気づけば視界が滲んで、床もしっかり見れなくなっていた。



作業するどころではなくなり、最後の気力を振り絞ってリビングへと向かった。

扉を開けた瞬間に力が抜け、糸が切れた操り人形のように崩れる。そこに大好きな人の姿はなかった。


🍣)…あ、にきっッ、…


むりだよ、もうむり

やってけないよ

でも俺が動かないとなんだよね 知ってるよ


🦁)ないこッっ、!


あにきの声がした。来てくれたんだ、ごめん、


そんな気持ちでぐちゃぐちゃになって、ちゃんと返事ができなかった。


🦁)ごめんな、ちゃんと見とったらよかったなぁ、[抱]


朝と同じ感覚。俺はこれが欲しかったんだ、











🦁)…さ、ないこ。手消毒しようや


🍣)……ぅんッ、



全部バレてた。全部知ってた。怖いくらいに。

だからもう、ふっきれちゃって。




🍣)…ねぇ、あにきっ。


🦁)んー?



🍣)…俺が、っ社長辞めたい”、って言ったら どぅ゙するッっ?




自然と涙がこぼれたのはきっと、彼特有の雰囲気のせい。




🦁)…ぅうん、…、w


あぁ、やっぱり困らせちゃったな、と他人事のように考えながら笑顔を作った。


🍣)…なんにもないっ、やっぱいーや!


零れた涙を掬うように指で拾い、いつも6人でいる時みたいに完璧な笑顔。





🦁)まーた、上手いこと躱すんやなぁないこは。[撫]


🍣)……


🦁)まぁ俺は社長辞めたい言うなら止めへんけどな


🍣)…なんで、俺いなかったらッ、会社潰れるんだよっ、?泣


🦁)なんでって言われても…







🦁)…ないこがいれば会社なんてなくたって進めるしな



🍣)……え、



🦁)泥臭くしぶとく生きてきたんがいれいすなんやからなw


🍣)…それもそっか、w



今度は自然と笑顔になれた。さっきの無理矢理作ったようなものじゃなくて。














🍣)なんかごめん、しんみりさせちゃった…w



🦁)んー……


再び零れた涙を拭いながら何かを悩ましげに生返事を返される。あれから俺かなり泣いたな、なんて思っていたが帰ってきたのは予想外の言葉で。



🍣)…あにき?



🦁)ないこはすぐ謝る癖やめよか。これから感謝出来るまで叩き直したるわ


🍣)……え?



🦁)謝りすぎ。大体ないこ悪いことなんてしてないしな。


🍣)えー、そうかな…



🦁)やから、こういう時はな?



🍣)…ぁりがとっ、



🦁)うん、よしっ!



🍣)俺子供じゃないんだけどッ、!?



🦁)んはっw まあ少なくとも俺からみたら子供やw



🍣)……ははッwそっかw



その一言に、なんだか救われたような気がした。






END





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るー氏お誕生日おめでとおおおおお!!!!


…あれ僕ってなんでるー”氏”呼びしてんだろ異端すぎる



お察しの通りこちらたんおめストーリーです🫶🏻



いやまじるー氏限界オタクすぎて言いたいことは死ぬほどあるんすけど、w


まあこれだけは言っときます



僕が桃受けにハマり始めたのはるー氏のお話がきっかけだったりする…😏😏


いつも忙しいのに毎度失神並みの天才的なお話投稿してくれてほんまにありがと!!

もう可愛いしかっこいいし尊敬しかない人となんで繋がれたのか分かんねぇけどいつも絡めて嬉しいです🫶🏻💞


人生の先輩これからもよろしくおなしゃす😘


頑張れ社畜さん!!!!




((結構ぐだぐだなストーリーになっちゃったごめんね🥲🥲))







この作品はいかがでしたか?

204

コメント

2

ユーザー

めちゃめちゃ良きー!

ユーザー

わああ!!お祝い作品ありがと〰️😭 もう尊い本当に、、書くのが上手いねほんともぉ、、😭 なんかお手紙?なんて言うの、誕おめ文??あれも本当にありがとうすぎるし、好きだよまじでええ!ʚ̴̶̷̆ ̫ ʚ̴̶̷̆ これからもよろしく‼️人生の後輩さん😘

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