お く す り 『 k n メ イ ン 』

episode 18

Sha side.

それから五人での生活が始まった＿

休み時間は全員で雑談

ご飯を食べる時もだいたい全員

下校時間も全員…

休日だって…全員…いや、五人で遊んだりする。

…

俺には…足りないんだ

Knという存在が

…いや、Knはもうすぐ戻ってくるんだから…

医者さんも…大丈夫って言ってたのに……

少し心配…

早く帰ってきて欲しい

…

怖いな……もし、Knが帰って来なかったらって思うと…

可能性はゼロじゃないし…

Br「Sha居ますか〜？？？」

「…あっ」

なんだ…もう授業終わってたんだ……

Br「遅いよw皆先に病院行くらしいし〜、早くお見舞い行こっ？w」

「……行くか」

大丈夫…きっと回復には近づいていってるはずなんだよ

Knが倒れた日から２週間経って…あと数日で春休みなんだ

に、２週間も経ったのか……？

ｯ

いや、大丈夫……大丈夫だから…

Br「…Knの事考えてるの？」

……勘が鋭いなぁ…

「……そうだね」

Br「…笑……大丈夫だよ、医者さんだって大丈夫って言ってるんだし〜」

「……そうだよね」

Br 「…Sha、こっち見て？」

「…ん、っ」

「…wｯ」

「ブッサw」

Br「（変顔）ね？Knも笑ってた方が嬉しいはずだよ！」

「その顔で言われてもww」

Br「wwww…さ！早く行こ！w」

「うん！w」

ｶﾞﾁｬﾝｯ……

Nk「！もー来ないかと思ったよww！」

Br「www」

Kr「遅かったなぁ」

「ごめんw」

Sm「てか医者さんから大事な話があるって聞いたんだけど」

Nk「マジ？もうすぐ意識戻るんじゃね？？？」

そうだったらいいなぁ……

ｺﾂ…ｺﾂ……

歩く音が聞こえる……うん、医者さんが来る…

医者「……お待たせしました」

「お待たせしました第2号です」

Br「へいお待ち」

Nk「……w」

Sm「で、話ってなんですかね？」

医者「…あの、1ヶ月経つまでに1週間切ってるじゃないですか」

「……はい」

医者「…大変申し上げにくいんですけど」

医者「今のところ復活40％、亡くなる可能性60％……となってて…」

医者「……」

「…… 」

Nk「え？」

医者「あと三日以内に…起きないと……結構まずいです」

Kr「え？」

「……ぇっと〜…」

医者「…はい」

「マジですかね」

医者「嘘じゃないですよ」

Sm「…ｴェ……ｯ」

医者「まあ、まだ助かるかもしれないので…」

医者「…」

「…なるほど〜……、ね」

医者「はい、」

ｺﾂ……ｺﾂ……ｺﾂ……

会話もなく、ただ足音だけ聴こえる

ここが地獄……という場所なのか

結局……帰ってこないまま……終わっちゃうのかな

五人のまま……

いや……

五人ですら…なくなるのかな……

Kr「…じゃ、俺こっちだから」

Sm「ん…」

Br「僕あっち…」

Nk「……」

「……じゃ」

自分が言った言葉……

明るく……なんて、何も考えずに言っちゃってごめんね…

Br「……まって…みんな」

Kr「……ん？」

Sm「……」

Nk「なに？」

Br以外「…いや変な顔だなぁ〜..w」

Br「（変顔）んふｯw……Knが帰ってくるのには……まだ40%もある！」

Br「しかも皆、これまで色々なこと乗り越えてきたでしょ？僕らなら行けるんだよ！」

Br「だからさ……信じて、笑顔で待ってあげよう？」

「…そうだね！」

Nk「…ありがとう！Br！なんか元気でたわ！」

Kr「二ヒヒ、俺らには”笑顔”っていう名前のやつもいるしな！」

Sm「…w」

episode 19 へ続く

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※現実世界では笑顔を強調することをやめましょう。（台無し