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カナ視点
扉を開け、中に入る。
とても暗く、静か。
だが、人はいるらしい。
というかビックリするほど静かで本当に気づかなかった、見るまで。
「あの、この二人を見ませんでしたか?」
と、タラチオさんが聞くと
[あぁ、あの二人のお友達ですか。遠い所からよく お越しくださいました。こちらにどうぞ]
と、奥に通される。
「たまに見たことある顔が…」
と、小声で教えてくれるミユ。
「じゃあ、騎士団の皆はここでなにかあったの?」
「その可能性が高いかもね」
話してる間もどこかに案内される。
大広間に着くと、テーブルに人数分のイス。
その奥に座っていたのは…
「……Loi?」
「あ、タラチオ、久しぶりだね」
「皆心配してたんだからな?早く帰ろう。」
「まぁまぁ、とりあえず皆さん席に着いて、料理を振る舞わせてもらいます。」
と言われ、渋々皆席に着いていく。
その後に出された料理は豪華で、とても美味しそうで……
いつの間にか手を付けていた。
とっても美味しいな。
その間タラチオさんはLoi?さんと話をしていた。
前に呼ばれた時にここの亭主になった事や
ズズもここにしばらく住んでいる事や…
それに捜索も手助けしてくれると。
でも、ここがクロな気が、するんだけどな…
いつの間にか夜になっていて、隣でみーが寝ている。
あれ、私って自分でここまで来たっけ?
よく分からなくって、ん〜?
とりあえず洋館の探索をすることに。
昼と同じでとても静かで、夜だからなのか人気がない。
しばらく廊下を進んでいると、奥の方に人影が見えた。
人影の正体は私の探していた人、とても大切な相棒。
「…………水穂ッ!」
その名前を呼ぶと、水穂であろう人影がゆらめいて消えていく。
幻覚だったのか、疲れからだったのか分からないが、ここにいるのは確実だろう。
きっと居る。絶対助ける。
しばらくするとキツい耳鳴りとともに声が微かに聞こえる。
「たす…て、だ…か 」
「だ……、……から」
声の正体は分からないが、多分女性の声だろう。
ふと時間を見ると午前1時。
流石に戻って寝ないと明日に響きそうだな。
部屋に戻り、ベットに潜る。
おやすみなさい。
【静かになって、凄くさみしい。】
次回、彼女はどこへ?