「……ザッザッ」
雪の降る森で
唯一森の一部だけが
辺り一面真っ赤な場所があった
まるで獣が食い荒らした後のように
腕は気にぶら下がり
足は所々指がなく
まさに残酷の背景である
そしてその背景には
「……プッ!」
高身長の人間が居る
真っ黒な服についた血は分かりづらい
でもその分
死人のように白い肌に飛び散った血液
口の周りにある真っ赤の液体が
よく目立つ
「……また…まただ…やっぱり外れ…他を当たるしか無い…」
白い色の抜けた髪は
何処となく美しかった
「待ってて…私の愛しい弟…クル」
zm「んッ~…!ポリポリッ…」
tn「どーしたんや?ゾム」
zm「いやなぁ?ここ最近うちの国の食料自給率が低下しつつあるやん?」
tn「あぁ~、グルッペン達もなんかそれ言っとたなぁガタッ」
zm「それで俺も一応エミさんと解決策考えるってゆー話が上がってんけど…」
zm「俺こういうのめッッッッちゃ苦手やん?????」
tn「おん…知っとるよ…w」
zm「せやから俺は下ろしてもらおかなぁ゙~って…シュン」
tn「まあ…w別にええと思うよ」
tn「人には得意不得意があるからなぁ~…サラサラ」
tn「ビリッ!」
tn「グルッペンには俺から言っといたるから、お前は代わりにシャオロン達の方手伝ってくれニコ」
5徹目である偉大なる書記長様は
疲れているはずなのに優しく微笑んだ
そういう厳しくて優しい
書記長が俺は好きやから
zm「おん!ありがとう!タッタッタ」
zm「ほなまたな!」
tn「おん…w」
tn「まあ…シャオロン達のチームの方がゾムにはええやろ…」
rbr「んで…まあ簡単に今までのことを言うと~」
rbr「最近他の国での無差別殺人事件」
rbr「それが俺等の国でもついに起きてもうた」
sya「ちなみに殺し方の特徴は?」
sya「人間族なんか?」
rbr「殺し方から見てウルフ属に近いらしいで~?」
zm「ウルフ属…でもウルフ属は寒いところでしかそんな活発な活動はできへんで?」
sya「でもそれはゾムもちゃうか?」
zm「ん~…俺はほら、訓練してるからドヤッ」
sya「腹立つ顔してんなぁ゙…」
rbr「でも場所は寒いところ限定じゃない…」
rbr「せやから考えられるとしたら…」
zm「俺とッ…おんなじッ?」
zm「はぁ゙?ふざけてるやろッ…w」
zm「ウルフ属でそんな俺とッ…」
zm「太陽の下で戦える奴ッ…」
「……ごめんねぇ…迎えに行くまで…」
「どうかお前に幸多からんことを…」
zm「姉ぢゃぁ゙んッ!!」
zm「姉ぢゃんッ!!!」
熱く燃え上がる村で
血の染まりきった地面で
俺が見たのは
姉ちゃんの大きくて
鋭い牙で戦う姿が
だから俺は
あの時あの瞬間
姉ちゃんを恨んだ
姉ちゃんを愛そうと思った
だからこそ
zm「このッッ…!クソ姉貴がぁ゙ッ!」
怒ったのは置いていかないでほしいから
「……いいよ…ゾムが…私を殺したいなら…」
「望むままに…姉ちゃんは死んでやるニコ」
「お前に殺されるなら本望だからな…ヘラw」
これが起こったのは
シャオロンたちと話をした
4日後の話だった
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