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2話!
Start~
翌日、私たちは学校で頼れる大人たち――教師たちに相談することを決めた。
謎の手紙と失踪事件の話を共有すれば、きっと協力してくれるはずだと考えたからだ。
最初に訪れたのは音楽室。
音楽教師の黃島先生は、穏やかな笑顔で迎えてくれた。
「なるほど、、森の奥か、、」
手紙をじっと見つめていた先生は、静かに呟いた。
「最近の鐘の音と関係があるかもしれない。でも、ただ突っ込むのは危険だ。慎重に調べる必要があるよ」
「慎重って、どうすればいいんですか?」
「まずは地図を用意して、どんなルートで進むか計画しよう。それに、森に詳しい人に話を聞いておくのも大事だね。」
「森に詳しい人、、、、って、村の人たちのことですか?」
「そうだ。村には長年ここに住む老人たちがいるだろう?彼らなら森のことも鐘の話も何か知っているかもしれない。」
次に体育館へ向かい、体育教師の翠葉先生に相談した。
彼は屈強な体格で頼りがいのある雰囲気を漂わせている。
「森か、、、」
「体力がないと厳しいぞ?特に、廃墟の周辺は道が悪いからな」
「そんなの気合でどうにかなりますよ、!」
吏都が少し強がって言うと、翠葉先生はニヤリと笑った。
「じゃあ、後でランニングでも付き合ってもらうか?」
「えっ、そこは遠慮しときます、、」
吏都が慌てて首を振ると、リルとリンがくすりと笑った。
技術室では紫塚先生にも話をした。
彼は学生たちの話をじっと聞いた後、手帳に何かを書き込んだ。
「森の中で使えそうなもの、少し探してみるよ」
と、頼もしい一言を残す。
「明日の放課後に技術室に寄って!何か役立つものが用意できるかもしれないから!」
最後に英語教師のノア先生は、いつも通り落ち着いた雰囲気でアドバイスをくれた。
「森では何が起こるかわからないから、連携を忘れないこと。もし危険を感じたら、すぐに引き返すんだ」
村の人達との交流
学校を出た私たちは、村の広場に向かった。
そこには古くから住む老人たちが集まっていた。
「鐘の話かい?」
白髪の村長が目を細める。
「あの鐘はね、昔から村の守り神のものだと言われていたんじゃ。だが、いつからか、鐘が鳴るたびに不吉なことが起きるようになった」
「最近の失踪事件も、それと関係があるんですか?」
私が尋ねると、村長は重々しく頷いた。
「関係がないとは言えん。だが、その先の真実を知る者はおらんよ。」
もう一人の老人が口を開いた。
「森の奥に廃墟があるのは知っているな?そこには近づくなと昔から言われてきたんじゃが、、、どうしても行くのなら気をつけるんじゃよ。」
手に入れた情報を元に、私たちは計画を練り始めた。
そして夜が更ける中、それぞれが覚悟を固めていった。
next~3話
【森への一歩】
黄島先生(キジマ)➷ぺいんと(音楽)
紫塚先生(シズカ)➷しにがみ(技術)
ノア先生➷クロノア(英語)
翠葉先生(ミヨ)➷トラゾー(体育)
コメント
2件
進んでくにつれ先も気になるしほんとに面白い!