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俺はかつて世界を救った。だが、その後に待っていたのは、底知れぬ虚無と自堕落な日々だった。英雄として称えられても、国から表彰されても、心の中は荒涼としていた。市民の賞賛も、感謝の言葉も、まるで届かなかった。ただ、頭の中に響き続ける幻聴と、目の端にちらつく幻覚が、俺を追い詰めていた。どうして、俺は皆を殺してしまったのだろう。
その問いは決して消えることがなかった。不調のまま、時間だけが過ぎていく。そんなある日、新たなkunキッズたちがまた異世界に召喚された。彼らは元気だ。無邪気に世界の理を問い、期待に満ちた顔を俺に向けてくる。
「いてて…何が起きた?」
「kunさん!ここはどこなんですか?」
「kunさん、説明してくださいよ!」
「kunさん!kunさん!」
あっちの世界の俺は慕われているらしい。それに感謝を覚えることすら、今の俺には空虚だった。
「ここは異世界だよ。ここに選ばれたということは、固有の力が与えられているはずだ。」
そう言うと、彼らは興奮しながら自分の力を確かめ始めた。
「見てください!kunさん!」
「僕トランスフォームだってー!」
「そ生…リザレクション…?ってなに?なに?」
「俺…兎に変身したんだけど?」
ワイワイと騒ぎ立てる彼らの声が、かつての自分を思い出させる。しかし、俺の胸の中には何も残らなかった。
彼らが少し落ち着いた頃、一人が俺に問いかけた。
「…で、kunさん、なんでそんなに顔色が悪いんですか?」
少し間を置いて、俺は答える。
「ああ、ちょっとついてきてくれ。すぐにわかる。」
そう言いながら、俺は彼らを連れて処刑台へと向かった。数分の道のりだったが、耳に届くざわめきは遠く、ただ無機質に響いていた。
処刑台に到着し、俺は手慣れた動作で道具を整え、準備を進めた。道具の一つ一つを確認しながら、内心で静かに言い聞かせる。「俺がやらなければ、あいつらが報われない。可哀想だろう…?」そう、これで公平になるはずだ。
だが、彼らは何も知らない。
「え…?冗談ですよね?kunさん…」
最初の一人を手にかけた瞬間、彼らの声は悲鳴に変わった。だが、俺はその悲鳴を無視して、次々と手を下した。逃げようとする者も、呆然と立ち尽くす者も、等しく処刑台の上で命を終えさせた。俺にとって、それはもはや儀式のようなもので、悲鳴はただの雑音に過ぎなかった。
彼らの叫びが響く。だが、それはもう俺には届かない。いや、正確に言えば、届いているはずなのに、遮られているのだろう。あいつらの声が、常に聞こえてくる。
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どうして、俺は皆を殺してしまったのだろう。まるで誰かに操られているかのように、気がつけば手が血に染まっていた。冷たくなった身体が処刑台の上に横たわっている。後悔が胸の奥から湧き上がってくるが、もう引き返すことはできない。すべては終わってしまったのだ。
それにしても、こっちの世界で死んだ参加勢たちはどこに行くのだろうか。彼らの魂は、どこかに救われるのだろうか。それとも、この世界の闇に永遠に消えてしまうのか。考えてみても答えは出ない。そんなこと、いつまで経っても理解できるはずがないのだ。
たった一つだけ確かなことがある。それは、俺がこの生活をずっと続けていくということだけだ。殺しを続け、後悔し、また殺し…。終わりの見えない地獄の中を彷徨い続けることになるのだろう。
俺は孤独だ。