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・下手 ・警察パロ ・すおさく ・桜総受け
「だからできるっつってんだろ!!」
静かだと思っていた警察署に、バァンッ、と机を叩く音と怒鳴り声が聞こえる。
まわりの奴等は、その音にびびっている。
〝それ〟をみて、俺はだっせ、と思う。それで警察とか本当かよ。
俺は新人警察官、桜遥。
年齢は20歳超え、恋愛は未経験。
それどころか、関わろうとも思っていなかった。
ちなみに、俺は元不良だ。昔は、風鈴高校っつー、偏差値最底辺、喧嘩は最強の不良高校に通っていた。
不良が警察官になっていいのかよ、って自分でも思う。
でも、俺は意外に成績が良かった。体育だけだけど。
体育だけでも、警官にはなれるだろう、そんな軽い気持ちで試験を受けたら、なんだかんだ受かってしまった。
「でも、桜はまだ新人だろ?それならちゃんとルールを知ったほうが…」
「ルールなんてみればわかる!」
俺の音にびびっていたまわりの奴等は、どうやら前から此処にいる先輩らしい。
確かさっき口を開いた先輩の名前は……柊…だっけ。
先程口を開いた先輩、柊は、怒りがマックス状態になったのか、俺がでかい音を出した机を、更にでかい音をだして叩いた。
「てめぇ!!先輩の話聞けねぇのか!?」
「だからできるから言ってんだろ!?そっちこそ人の話聞け!!」
いつの間にか、俺等は言い合いになっていた。
他の周りにいた先輩の様子を見ると、女みてぇなやつは誰かを呼びに、眼鏡をくいっとあげているやつは冷静そうに俺等を見守り、目元が隠れている奴は何処かおどおどしている。
「ち、ちょっと梅呼んでくる!」
「柊氏、一回落ち着かないか?」
「桜桾もちょっと落ち着いて、、汗」
眼鏡とおどおど野郎が、俺等を止めようとしている。
だけど俺等は止まらない。
「全く、早く梅宮に報告しなきゃいけねぇのに…」
「その梅宮が誰か知らねぇけど、俺はともかくできる!!」
…ザッ。
ギャーギャー言い合っている俺等の場に、2人の男が近づいてくる。
「あの子が桜桾ですか…聞いていたとおりですね」
「そーそー、彼奴に色々教えてやれ」
一人は、大人っぽい赤髪に、眼帯とタッセルピアスがよく似合う、俺より年上のような男。
もう一人は、ものすごく明るい、ムードメーカーみたいな奴。
話を盗み聞きした感じ、眼帯野郎が俺に色々な説明をする奴だろうか…。
俺は彼奴等に目を向けていると、柊が、まだ話の途中だろ!、とでかい声で注意する。
でも今はそんなことどうでもよかった。
いつの間にか、俺の目線は眼帯野郎にいっていた。
何故か、あの眼帯とタッセルピアスを見ると、今迄感じたことのない感情に包まれる。
感じたことのない感情が何か、それはまだわからない。
後で彼奴に聞こうかな。そんな事を思っていると、眼帯野郎が俺に近づいてきた。
「やぁ、君が桜桾だよね」
「…だったらなんだよ」
俺はテキトーに返事をした。
人と絡むのは、もう面倒くさい。
あのムードメーカーらしき奴は、柊のもとにいって、色々話している。
「俺は蘇枋隼飛。今日から君の〝教育〟係になるんだ、宜敷ね。」
教育係?ンなものあんのか?
「教育係?俺問題児じゃねぇんだけど」
「そういう意味じゃなくて、なんていえばいいんだろう…君のサポート係みたいなものだよ」
サポート係。俺にはそんなものいらねぇのに。
すると眼帯野郎、蘇枋は、俺に手を近づけてきた。
「…あ?」
「握手。丁度いいでしょ?」
何が丁度いいんだよ。喧嘩以外で人に触れたことはねぇのに。
俺はその手をじっとみた。男っぽい、ゴツゴツしたでかい手。
俺は恐る恐る手をだそうとする。彼は俺のタイミングを待ってくれている。
でも勇気が出ず、さっと手を引っ込んでしまう。
すると蘇枋は、何かを察したのか、蘇枋も手を引っ込んだ。
「そっか、こーゆーの慣れてないんだね」
「……」
俺の人生は、相変わらず避けられる一方だった。
風鈴高校に入学した時も、拒絶拒否否定、それは変わりなかった。
「え、あれが風鈴?」「本物の不良じゃん笑」と、隠口を聞くのが毎日。
警官になれたのは、前も言ったが、成績が良かったせい。
大学は、結局行かなかったけど、そこそこ成績は良かった。
これは神様が決めたのだ。俺が勝手に頭が良くなっただけ。俺はなんの苦労もしていない。
そんなことをずっと思っていると、蘇枋に声をかけられた。
「桜桾、気分でも悪い?」
「…別に」
俺は、嘘をついたことにバレたくなく、目線をずらした。
「…嘘でしょ?」
すると蘇枋は、まるでわかっていたかのように俺の嘘を暴いた。
「…んなことより、お前サポート係なんだろ?お前は何すんだよ」
ふと、気になったことを聞いてみると。
「んー…俺も正直わからないんだよね。特にこれを教えてあげてとかそーゆーの言われてないし」
正直驚いた。
普通、これを教えてあげてとかそーゆー事を先輩とかから聞いて、それを後輩に教えるって感じだと思っていた。
「…取り敢えず、まずは警察について色々教えるね」
…あ、謎の感情について聞くの忘れた。
…まあいいや、後で聞こう。