コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『みんなー!おっはよー!』
「おはよう、咲希」
「天馬さんおはよう」
アタシは天馬咲希!
レオニードキーボード担当兼今を輝く女子高生!
「そういえば咲希。明日小テストあるらしいよ」
『えっ?!そうなの?!』
あ、明日は小テストがあるらしい…!
どうしようどうしようどうしよー!
『いっちゃん様ー!遥ちゃん様ー!アタシに勉強教えてくださーい!』
『タピオカ備えさせてもらいますからー!』
「はいはい、分かったよ」
「私の教えれる範囲なら教えるね」
『…!みんな神様ー!!!』
本当にアタシは良い友達を持った持った!
「じゃあ今日の放課後どこかで合流する?」
「そうだね、私スケジュール確認するよ」
『そうだ!駅の近くに美味しいタピオカ屋さんがあるんだってー!』
「美味しいタピオカ屋さん…?」
「咲希は飲む事に集中しちゃうでしょ、誰かの家にする?」
うっ…ば、バレたか…
『はいはーい!だったらアタシん家にしよー!』
「天馬さんの家か…!初めていくな…」
「分かった、桐谷さんは私が案内するから」
「うん、ありがとう。星乃さん」
『…!』
2人の仲が良くなってる…!
アタシも小テスト頑張らなきゃ!
後10分でいっちゃんと遥ちゃんが来る!
お菓子の準備して…ジュースの準備も!
ピカッ
『…?!す、スマホが…?!』
突然スマホが光った
セカイに初めて行った時もこんな感じだったな…じゃあなくて!
ヤバくない?!この状況?!
『どうしよどうしよどうしよー!!!』
『ぁいてて…って』
『えぇぇぇー?!?!?!』
どうしよどうしよー!!
暗ーい森に来ちゃった!
『類さんの演出…?』
てっ…そんな訳ないか…
だったら何で?!?!
『うーん……っ』
険しい道を行くのは初めてだな…
…入院生活の時も…こんな感じだったな…
『だ、誰かいますかー?』
山彦みたいになっちゃった…
人の気配が全然しないし…
どうしよう…
『うっ…お兄ちゃん…っいっちゃんっ…』
『ほなちゃんっ…しほちゃん…っ』
一人ぼっちは嫌だよ…
『あっ…!』
ガサガサって音がした!
誰かいるのかも…!
1人でここの森にいるのは嫌だし…
『だ、誰かいますかー?』
「…ぐぅ…俺は腹が減って仕方がない…」
『…えっ?』
草木をカサカサと掻き分ける音がすると四つん這いの虫みたいな化け物がいた
『えっ…ひっ…こ、こないで…!』
「ジュルリ…イキのよさそうな小娘だなぁ…」
『お兄ちゃんっ助けて…っ』
「お前の兄貴は今ここにいねぇよ…」
「いたとしても…俺が食い殺しているからなぁ…」
『ひっ…ぁ…っ』
…アタシ、ここで死ぬのかな…?
一人ぼっちのまま天国に行っちゃって
皆を残して…
そんなの…嫌だよッ
せっかく退院もして…皆とまた仲良くなれて…っ
新しい友達もいっぱいできて…っ
死にたくないよ…!
助けてよ…っ
『お兄ちゃん…っ』
「だから…お前の兄貴はここにい…」
シャキン
「な…」
『…えっ?!』
突然化け物の首みたいな所がポロリと落ちた
えっ…こ、これって助かったの?!
あ、頭がパニックになっちゃうよ…!
「…君、大丈夫…?」
『あっ…はい!あ、ありがとう…ございます…?』
女の子かな…?ってぐらい綺麗な長い髪…!
いっちゃんみたい…!
『あっ…えぇっと…!』
『天馬咲希です!』
「…?」
『あっ…』
どうしよどうしよ…!突然アタシが面接みたいな事しちゃうからー!!!
ポカンって顔しちゃったよー!
『あ、貴方の名前は…?』
「僕は時透無一郎…これでいい?」
『は、はい!無一郎さん!』
「早速名前で呼ぶんだね…」
『あっ…だ、ダメでしたか…?』
距離の詰め方おかしかったかな…?
うぅ…恥ずかしぃ…助けてほなちゃーん!
「とりあえず…家帰れる?」
『あっ…そ、その…』
家が分からないなんて口が裂けても言えない…
「…モゴモゴしても分からないんだけど…」
どんどん不機嫌な顔しちゃってるし…!
ここは腹を括らなきゃ!
しほちゃんに怒られちゃう!
『ごめんなさい!アタシ…!アタシ…!』
『家…が分からないんです!』
「…?」
完全に伝え方間違えちゃった!!!
またポカンって顔しちゃってるー!!!
もっと分かりやすい伝え方…伝え方…
『おかしな事行ってもいいですか?!』
「べ、別にいいけど…?」
『アタシ実はなんというか…違う世界…?ていうか…なんというか…』
『所謂異世界転生!みたいな事になっちゃって…』
「異世界転生…?何の事を言っているのかな」
もっと分かりにくくなっちゃったよ…!
お兄ちゃんならここで何とかなるんだろうけど…
うぅ…今でもお兄ちゃんになってこの場を切り抜けたいよ…
「…僕、時間ないんだよね。もっと簡潔に説明してくれる?」
『アタシを身篭ってください!』
「端折りすぎだよ」
端折りすぎちゃったー!!!
どうしよー!!
「はぁ…もう行っていいかな…?僕」
『あっま、待ってください!』
『今から簡潔に説明します!』
「最初からそうしてよ…」
『そ、その前に今の年号は…?』
「大正だけど…」
『た、大正…!』
大正時代は…何年前だったっけ…?
パニックで頭が追いつかないよ…!
『アタシ、今〈令和〉っていう年号の時代から来てまして…!経緯は色々とありますけど…』
『それで…!と、突然ここに来ちゃった…みたいな…!』
大丈夫だよね?!これであってるよね?!
ポカンって顔してないよね…?!?!
「…何、要するに家がないから身篭ってくださいって事?」
『はい!』
「潔ぎよすぎるよ」
『アタシを!身篭ってください!』
「分かったから…うるさい」
『あっ…す、すみません…!』
ふぅ…何とか一段クリア〜!!
「だけど、僕に身篭ってもらうって事は鬼殺隊に入ってもらうって事だからね」
『き、キサツタイ…?』
キサツタイ…きさつたい…?
きさつ…たい?
「知らなかったかな、じゃあこの件はなしで…」
『ちょっ!待ってください!』
『キサツタイ!アタシ入ります!』
「…本気で言ってる…?」
『はい!本当です!本気と書いて〈マジ〉って読むレベルです!』
「ちょっと言ってる事分かんないけど…命をかけて戦うんだよ…?」
「しかも、鬼だよ?君は鬼に何か恨みでもあるの…?」
『あっ…』
鬼…節分の…
鬼…
そういえばほなちゃん〈おにさんだぞー!〉って言ってたなー!
じゃあなくて!
命をかけて戦う…
『そ、それは…っ』
「怖い?なら無理だね、そんな半端な気持ちでやってける物じゃないよ、鬼殺隊は」
無一郎さんが言う通り…命をかけるのは怖いし…それに…
戦うんだよね…さっきのみたいな人と…
だけど、この人しか今いないし…!
『…アタシ!本気です!』
『鬼は人を傷つける…んですよね?』
『許せません!』
「…分かったよ、僕の継子にしてあげる」
『…!!大神様!!!!』
「神様…?」
『一生ついてきます!無一郎さん!いや!むいくん!』
「むいくん…?」
『さっき考えました!』
「そっか…それは全然関係ないんだけど…〈師範〉って言ってくれないかな」
『はい!師範!』
何か嫌嫌許したように見えるけど!まあいいよね!
キサツタイはどういう物か分からないけど…!人を助けられるなら!
もしかしたら、鬼のせいで一人ぼっちになっている人もいるかもしれないし…
頑張るぞー!おー!
「じゃあ今から走り込みね」
『…えっ?』
どうしよう…(ガチトーン)
☆大正コソコソ話☆〈後日談的な〉
「それよりさ…その〈むいくん〉ってのはなに…?」
『呼びやすくするためです!』
「無一郎の方が良くない…?」
『ダメです!』
「意思が崩れないね」
『あっ次回!2話!』
「お、お楽しみに…?」