14話
「…はぁ、」
何もやる気が起きない…
アイツが会いに来なくなってたったの3日
1人だと、すること全てがつまらなく感じた
「ひとり…か、」
あ、そうだ。
そういえば忘れてたけど…
…俺はひとりじゃないだろ。
久しぶりに相棒に会いにいくことにした
「よっ、久しぶりだな。」
しばらく会ってなかったせいか、
俺から会いに来たせいか、いつになく驚いていた
誰?って顔してたのはちょっと寂しかったな?!
まぁ、普段俺から会いに行かないのが悪いんだけど…
「…誰、ですか、?」
驚いた。正直…ほんと、結構まじで。
相棒が俺以外の奴と2人きりだと…?
「この子、俺の恋人。」
何故か冗談には聞こえなかった
唐突すぎて冷静に考えれなかったんだと思う
あ〜、だから2人きりで…
…なんだ、幸せそうにしやがって…
「……羨ましい…」
ポロッとそんな事を口にしていた
…なんだ腹立つ。
こんな時に…っ
1番に思い浮かぶの…あいつの顔かよ…
「ん?どした、相棒?」
っやべ…聞こえたか、?
相棒が不思議そうに俺を見つめていた
咄嗟に笑って誤魔化した
「…あのマッシュさんと…なんかあった?」
「……へ、?」
相棒からあいつの名が出るとは思っていなかった
無様にも間の抜けた声が出た
「…っいや。そんなんじゃねぇよ…」
何であいつのこと知ってんだ…?
この2人…会ったことあったか、?
俺は笑ってみせた。けど
正直隠せてないと思う、
「…俺に作り笑いは通じねぇよ…」
ふわっ
「!!」
相棒がボソッと何かを呟いたかと思えば、
いきなり抱きしめてきた
「っえ、?何だよ急に…」
引き離そうにも力が出なかった
「…俺はお前が特別だ。…たった1人の相棒だからな…」
俺を抱きしめる手に力が入った
「約束したじゃねぇか…1人で抱え込まないって、」
「…!それは、…」
「でもさ。相棒が幸せなら俺も嬉しいんだよ。」
そう言って相棒はニコッと笑った
「逆に言えば、お前が泣いてると俺も悲しいわけ。」
無邪気に笑いながら頬をつねってきた
「…っ」
「話してくれるか、?」
何なんだよ、この優しすぎる相方は…
こいつを前にこれ以上繕えないだろ、
俺は無言で頷いた