『二章 青春、すなわち復讐』
その後、どうやってそれぞれの部屋に帰ったかは覚えていない。
誰も一言も発さずに部屋へ戻っていった。
そのぐらい今日あったことが衝撃的だったのだ。
【朝 食堂】
なんとなく気だるい体を起こし、食堂へと足を運んだ。
少し早い時間だったからか、人は少なかった。
弓「あ、おはよう。ミライ」
柳「おはよう、嵐。早いんだな」
弓「まぁな」
嵐はフォークでウインナーを突いていた。
弓「…そういえば、他のビルに行ったことあるか?」
柳「いや…行ったことない」
弓「俺はあるんだけど、扉が全部開かないんだ」
柳「そうなのか」
弓「ちょっと気にならないか?他のビル内」
柳「…まぁ気になるけど」
今はそんな気分になれなかった
円「あら、2人ともお早いのですわね」
弓「あ、おはよう。」
円「おはようですわ、ところで…」
円「八重さんは知りませんの?」
柳「剣地?…知らないな」
弓「俺も知らないかな」
円「そうですか。…弓立嵐、あなた」
円「香水をつけてらっしゃるの?」
弓「えっ…」
柳「?」
嵐はびっくりしていた
確かにいい匂いはするけど、そんな動揺するか?
弓「あっ、俺はもう食べ終わったから部屋行ってるな、また後で」
そう言い、その場から去っていった
円「…」
柳「様子がおかしいな」
円「あぁ、そうだ。私としたことが要件を忘れていましたわ」
柳「剣地のことじゃないのか?」
円「2番ビルの前で待ってると、荒川瑞稀が」
柳「瑞稀が…ありがとう」
俺は急いで2番ビル前へと急いだ。
【2番ビル前】
星「あ、ミライ君!」
荒「ミライ!」
柳「あれ、星空?」
星「私もついてきちゃった」
荒「まぁミライ以外がいても全然いい話だし」
柳「それで話って?」
荒「それがな〜」
荒「なんと!2番ビルオープンだ!」
星「え?」
柳「入れるのか?」
荒「モノクマが開けてくれたらしくてな、…ちょっと入ってみないか?」
柳「…確かにな、他のみんなには伝えたか?」
荒「伝えたぞ、手紙で。もう入ってる人も多分いるはずだ」
星「えー!じゃあ私も行っちゃお!」
荒「じゃあ決定だな!」
流れるままに2番ビルへ入ることになり
俺たちはドアを開け、新しいビルへと踏み込んだ
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