突然俺の家に入り込んできた殺し屋たちは、自分の家にいるかのように寛ぎ始めた。
🩷「ねー!そこのリモコンとって~」
🖤「いいよー。何見るの?」
💙「俺ドラマみたい!」
🩷「やだ!アニメみるー!!」
💛「お腹空いた。なんか甘いものない…?」
❤️「なんか作るよ。材料があればだけど」
💛「まじで!やったぁ~」
🧡「そーいえばさっきの奴らの死体どーしたん?」
💚「警察が来る前に全部爆破しといたよ」
🤍「さっすが阿部ちゃん」
下らない会話から物騒な話題まで、多種多様だ。でもここは俺の家だ。
俺のプライベートが侵食されているように感じて苛々してきた。
💜「ちょっと!ここ俺の家なんだからそんなにくつろぐなよ!けっこう狭いのに!」
🩷「いーじゃん別にぃ。ほーら”ふっか”もごろごろしよーよー」
💜「ふっかぁ??」
🩷「深澤だから。かわいいでしょ!」
💜「なんだそれ…まあいいけど」
でも佐久間のネーミングセンスは悪くない。少し気に入った。それは他のみんなもそうだったようで、口々にそのあだ名で呼んでくる。
❤️「ふっかキッチン借りていいー?」
💜「いいよ。壊すなよ!」
💙「ねーふっかここの家トイレどこにあんの?!」
💜「廊下曲がって右」
🖤「ふっかさん頭に寝癖ついてるよ」
💜「うるせーなー寝癖じゃねぇよ」
🧡「ふっかさん頭いい匂いすんね」
💜「気持ち悪っ!」
🩷「ふっかアニメ見ていい!?」
💜「やだ。俺はアニメみない」
でもふっかふっかうるさい。なんか、ゆるキャラみたいな名前だな。
男同士でシェアハウスとかしたらこんな感じなのかな。まあでも俺は可愛くて優しい女の子と同棲してみたいんだけどね。
そんな俺の妄想は叶うはずも無いが、ふっかふっかと呼ばれ続ける俺は自分の世界に現実逃避しているのだった。
次回に続きます!
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