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「若井さん?起きてますかー?
今日レコの日ですよ?気づいたら連絡ください。迎えいくので」
そうスタッフさんから連絡が来た。
やばい。完全に忘れていた。自分のことで精一杯で他のことなんか頭になかった。
僕はできる限り急いで準備をして、スタッフさんに連絡をした。
「すみませんっ忘れちゃってました!!」
「いいですよー。若井さんが珍しいですね。どーかしました?」
「いえ!なんでもないですっ!ほんとにうっかりしてただけなので」
「…こんなこと本人に聞くのはあれなんですが…最近大森さんと藤澤さんとなんかありました?話してないようですし…」
その言葉を聞いて僕は思わず言葉に詰まってしまった。何も言わなかったら何かあったと言ってるようなものなのに…
「あっ言いたくなければ言わなくて大丈夫です!僕が簡単に聞いていい話でもなさそうなので…さっきのことは忘れてください!突然すみませんでした 」
そうスタッフさんは言ってくれた。なんて優しい方なのだろうか。
「いえ…こちらこそ変な態度をとってしまって申し訳ないです
…良かったら話、聞いてくれません? 」
「はいっ!!僕なんかでよかったらいくらでも話聞きますよ!
じゃあ今日はレコ休んじゃいますか。
そんなに大事なものでも無いですし」
「いいんですか?よろしくお願いします
良かったら上がってください。立ってお話するのもあれなので。お茶ぐらいなら出せますよ?」
「ありがとうございます!!」
そう言いながらスタッフさんは僕の家に入ってきた。何から話そうか。元貴達との関係のこと?余命のこと?
…話さなきゃいけないことが沢山あるな笑
「早速で申し訳ないのですがお話ってなんですか?」
「ごめんなさい…何から話せばいいのか分からなくて…先に僕の体のことについて言っときますね。その方が後々楽な気がしますし 」
「僕、実は余命宣告されていまして…
後1ヶ月生きれるか分からないくらいなんです。」
「…え?
ごめんなさいっ今まで無理させてしまってましたか?」
あぁこの人はどこまで優しいのだろうか。
なんでこんなにも優しいのだろうか。
僕はこれまで我慢していた涙が出てきてしまった。止まらなかった
「僕だってッ…僕だって信じたくないです
まだまだ生きてたいです。でもお医者さんにもうあなたは限界だって。今生きてるのが不思議なくらいだってッ…」
「そうだったんですか…ごめんなさい。気づけなくて」
「大森さん達にはもう言ったんだすか?」
「いや…実は最近話してなくて…いや話しかけても無視されるようになっちゃって」