夕焼けに染まる荒野。血と汗の匂いが、風に乗って遠くまで広がっていく。
倒れたままのライアと霧島。
――いや、動いたのはライアだった。
ライア:「…ッハ…ハ…しぶといな、テメェ…」
ゆっくりと上半身を起こし、歯を食いしばって立ち上がる。
だが、次の瞬間――膝が崩れる。
ライア:「…クソ…情けねぇな…」
霧島は動かない。全身ボロボロ。命の灯火は、今にも消えそうだ。
ライアはかすれた笑みを浮かべた。
ライア:「…オレの勝ちか?…いや、違ぇな…」
視線が、霧島の拳を見つめる。力なく地面に横たわる拳。しかし、最後にライアの顔を打ち抜いた、その威力は忘れられない。
ライア:「テメェの拳…重かったぜ…」
ゴフッ…
ライアの口から血が溢れる。
ライア:「クソ…また…死ぬ気は…」
その言葉は最後まで続かない。膝をつき、ゆっくりと前のめりに倒れる。
――そして、動かなくなった。
ライア、死亡。
物語が、ゆっくりと崩壊し始める。
荒野は色を失い、音が消え、全てが霧散していく。
霧島の意識もまた、そこで途切れた。
――だが、この”物語”はまだ終わらない。
次の幕は、現実世界。
吉田、白川、日哉 VS 雨宮、美々華。
狂気と平和が交錯する、最終戦の火蓋が、今…切って落とされる。
※これが一人目
コメント
1件
今回も神ってましたぁぁぁぁ!!!!! ふふふ、美々華さん、お仕事の時間ですよ(? これを見た平和お姉さんはどう思うのでしょうねぇ、、うちからしたら発狂案件((( 1人目、、1人目ええええええぇ、、、、(????? 次回もめっっっっさ楽しみいぃ!!!!!!!!