side wki
ねぇ、なんで、?
元貴に久しぶりに連絡を送ってから
1週間、既読もついてない
もしかして、……
いや、そんな訳ないよね、?
少しの期待と少しの恐怖で俺の日々は埋め尽くされた
え、嘘でしょ、?
久しぶりに見たテレビに映っていたのは、
特徴が元貴と全て同じな、死んだ男性だった
もしかして、……俺のせい、?
俺が、ッ涼ちゃんの方がいいって言ったから、?
元貴を助けるために、言った言葉が、逆に元貴をきずつけてた、?
嫌だ、絶対、そんなの絶対嫌だ、ッ、……!
信じたくない、
やだ、やだ、ッ
R「……かい、!」
R「若井!」
w「ぇ、あ、ッどうしたの、?」
R「なんで、……泣いてるの、?」
その優しくて、ふんわりしてるけど真剣な声が、
俺の顔をさらに濡らす
w「ッ、元貴が、ッ、死んだかもしんない、……ッ、」
R「……、ぇ、?」
その時、俺はこのことを、伝えることしか出来なかった
ただ下を向いて、泣くことしか出来なかった
座っていたソファーに一粒一粒雫が落ちる
湿ったソファーは、まるで俺の心のようだった
涼ちゃんが必死に元貴にLINEを送る
既読なんか、つくわけないのに
返信なんか、来るわけないのに
そんなことをぼーっと考えては、
心が締め付けられた
その時、スマホから各自、ひとつの着信音が鳴った
俺と涼ちゃんはすぐさま自分のスマホを開き、
画面を見た
その連絡を見た瞬間、
俺たちは泣き崩れた
最年長だから、と頑張っていた涼ちゃんも
初めて見せる顔で泣いていた
1年後
w「元貴、おはよ……今日は元貴があの世に行っちゃった日だよ」
R「…ね、元貴、ッ今でも俺たち頑張ってるよ」
俺と涼ちゃんは目を閉じて、
来るはずのない返事を待った
今日もか、
そんな事を思いつつ、その場を離れようとする
その時、眩い光に二人、共にふと後ろを振り返る
でも、何も見えなかった、
……そりゃそっか
涼ちゃんがそこを離れない
なんでだ、遅刻してしまう
そう思い、涼ちゃんを呼んだ
でも一向にどこうとしない涼ちゃんの腕を掴んだ
R「ぁ、……ッ 泣」
その時ふと見えた、ふと感じた元貴のあの優しい香りに
涼ちゃんを気にする間もなく間髪入れずに振り返る
m「今までありがとう、」
コメント
2件
その後のこと考えると泣けてくる…
こう言う系も好きです、大森さんが亡くなるのは胸が締め付けられるけど最高すぎます!