鬼滅の刃、キメツ学園二次創作
n番煎じ
キメツ学園に無い設定あり
初等部ホント設定ないから妄想ありまくり。
それでも良い方はそのままスクロール〜!
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七月十八日
今日は、時間があったので日記を更新しておこうと思う。今日は、久しぶりに行われた部活動について書いておく。
―パンッ、パンッと軽い弾丸を放つ音が聞こえる。今は部活の真っ只中だ。
「そうそう!いい感じだぞ!!」
高等部一年で柱になった炭治郎が、初等部の生徒達を褒める。今日は胡蝶しのぶ、竈門炭治郎が来る日であった。
少し離れたところでは、甘露寺蜜璃による地獄の柔軟が行われていた。生徒の悲鳴が鳴り響く中、甘露寺は笑顔で「がんばっ!」と言いながら更に足を広げる。
別のところでは、伊黒小芭内による反射神経を鍛える訓練が行われている。蛇のようにくねくねと動く化学教師をより正確にBB弾が当てられるか、という訓練だ。
このように、今回の訓練は柱それぞれの訓練による、“柱訓練”というのが部活の一環で行われる。今回はその訓練の様子を紹介しようと思う。
「おらおらぁ!!!何してんの!?遅すぎるぞ!これだけの距離で七分とか有り得ねぇんだけど!?ほら地面舐めなくていいから!もう一本走れぇ!!」
まず、美術教師・宇髄天元による長距離走。広いグラウンドを五週走る、という内容だ。簡単そうに見えるが、なにせキメツ学園は小中高一貫校だ。それだけの敷地内のグラウンドを走るのだから、かなりきつい。
「そんなに厳しくしなくてもいいんじゃない?そうだ、生徒達の為にお水を用意しておこうかしら」
生物教師の胡蝶カナエはふふっと微笑みながら、職員室へ水を取りに行く。
次は竈門炭治郎・胡蝶しのぶによる的当て訓練。いつもやっている事をより細かく教えてもらう訓練だ。また、人によって姿勢が異なる生徒もいる為、それぞれに合った訓練法を教えてくれる。
「ええっと!姿勢をピシーッとして、足を一歩前に出してググググッて引き金を引く!!」
「????」
炭治郎は教え方が絶望的に下手だ。生徒は頭に疑問符を浮かべる。
しのぶが微笑みながら、ちょんちょんと炭治郎の肩をつつく。
「人によって姿勢は異なりますが、猫背では弾も遠い距離には飛びづらいので、背筋を伸ばすと良いですよ」
人差し指を立てながらそう説明する。そして、男子生徒の手を握り、
「頑張ってください。“いちばん応援してますよ”」
と言う。当然、男子生徒は興奮してしまう。ちなみに、いちばん応援してる、というのはこれで十六回目だ。何人かの生徒は苦笑する。
次は先程紹介した国語教師・甘露寺蜜璃による地獄の柔軟。柔軟をする事には何も問題はないが、無理矢理こじ開けられる開脚に生徒の悲鳴は鳴り止まない。然し、甘露寺蜜璃は笑顔で「頑張れ頑張れ!」と言うだけであった。
地獄の柔軟が終われば、地獄の反射神経訓練。化学教師・伊黒小芭内による訓練であった。
「鬼は何時どこで出会うか分からない。いくつも視界を狭む木の中でいつ姿を出すかも分からない。お前らは素早く動く鬼共をより正確に弾を当てられるか試す」
左右で色が違う瞳でギロリと生徒を睨む。そして次の瞬間伊黒の姿は消えた。突然の事で生徒は動けなかった。
「何をしている?早く構えろ」
何処からか伊黒の声が聞こえた。生徒は慌てて銃を構える。そして闇雲に引き金を引く。その途端、「遅い」と言われる。
「鬼の位置も分かっていないのに銃を撃っては鬼に気付かれるだけだ。位置が分かってから銃を放て。そして鬼は痕跡を残しやすい。地面の痕、葉の位置、折れた枝等も手掛かりになる。そこを見逃さないようにする事だ」
ふんっと鼻を鳴らしながらも的確に説明する。
「おらおらァ!!!宇髄に鍛えられた足はどうしたァ!!??そんな鈍い足で良いのかァ!?」
少し離れたところでは地獄の鬼ごっこが始まっていた。全力疾走で逃げる生徒とそれを全力で追いかける数学教師・不死川実弥だ。不死川に至っては笑顔で追いかけている気がする。
不死川の訓練は、宇髄の応用のようなものだ。宇髄のところで鍛えられた足で体育教師よりも瞬足の数学教師から逃げられるかというルールだけ聞けば簡単だ。だが、不死川の圧で足が動かなくなってしまうのが最大のペナルティである。
「来ないでぇ!!!!」
「鬼にとってテメェは飯なんだから地獄の果てまで追いかけてやるよォ!!!」
「いぃやぁ!!!!」
その様子に、最早笑みが溢れてしまう。宇髄に至っては顔を伏せて震えていた。
「…身体能力を鍛えるのも大事だが…精神を鍛えることも大切である…」
熊のように身体がでかい公民教師・悲鳴嶼行冥が一筋の涙を流しながら言う。
「故に生徒達には瞑想をしてもらう。三十分、瞑想するだけの簡単な訓練だ」
雑念を捨て、精神を統一する訓練。だが、三十分も目を閉じるとなるとその前にだんだん眠くなってくる。睡魔に勝てなかった生徒がカクカクしながら寝そうになっていると、悲鳴嶼が「寝ない」と尺八で叩いていた。力は優しめだろうが、かなり鈍い音がしてたので痛そうだなと思う。
他の教師達はそれぞれの訓練の手伝いをしたり、カナエのようにお水やおにぎりを用意したりなどをして活躍している。
夕方頃になれば、訓練も落ち着く。
「ここまでにしよっか!!皆お疲れ様ぁ!!」
甘露寺蜜璃がパンッと手を叩いて訓練終了の合図を出す。それぞれがやっと終わった、と思う生徒もいれば、もう少しやりたかったな…という生徒もいた。
因みに、柱訓練は二、三ヶ月に一回やる程度だ。教師達も時間はあまり割けない。
「次は夏休み明けか…。訛った体を叩き直す訓練は今日よりももっときついぞ」
宇髄がニヤリと笑う。
「ま、脅しはこの辺にして今日は解散!気を付けて帰れよ」
宇髄の声を合図に鴉が鳴く。
―訓練はとても楽しかった。特に不死川先生との鬼ごっこは怖かったけど、楽しかった。
夏休み明けの柱訓練、となると九月になるが、今よりも風は冷たくなるだろうから、夏休み中も店の手伝いの合間に自主練しておこうと思います。
コメント
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やばいなんか通知来てなかった() 今回も最高