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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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朝食の準備をしていると、先輩がようやくベッドから起き上がってきた。


「おはよう、先輩。」


「おはよう。」


先輩はちょっと寝ぼけた顔をしながらも、私に軽く微笑んで、リビングに歩いてきた。


朝の空気はひんやりしていて、静かな時間が流れている。私たち二人だけの時間。


「今日はどうする?」と、先輩が突然聞いてきた。


「え、今日は…帰らないといけないし、まあ、買い物に行く約束もあったから。」


先輩は少しだけ考えるようにして、コーヒーを入れながら言った。


「買い物、付き合うか?」


その言葉に、私は思わず目を丸くした。


「え、先輩、買い物付き合ってくれるんですか?」


「うん。」と先輩が肩をすくめる。


「まあ、別にお前が行くなら俺も行ってやるよ。変に言われるのも嫌だしな。」


その言葉に、私はつい笑ってしまう。


「ほんとに、先輩って、なんだか素直じゃないんですね。」


先輩は照れくさそうに目をそらして、コーヒーを一口飲んだ。


「うるさいな。別に素直とか関係ない。」


「まあまあ、でもありがとう!じゃあ、行きましょうか!」


私は笑顔で言うと、先輩もようやく頷いた。


その後、二人で出かける準備を整えて、外に出た。


「ほら、急がないと遅れるぞ。」


先輩が私に手を差し出して、さっさと歩き始める。


(先輩がこんなに一緒にいてくれるなんて、想像もしてなかったな…)


その気持ちを胸に、私は先輩と並んで歩きながら、どこかしんみりとした気持ちを感じていた。


まだ少し照れくさいけれど、これから先もこんなふうに二人で過ごす時間が増えていったらいいなと思っていた。


あの告白から始まった新しい関係。私たちの2人の時間が、少しずつ形になっていく気がしていた。

コーヒーは砂糖たっぷりで!!

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