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僕のリボンをほどくのは

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僕のリボンをほどくのは

第6話 - 第5話「震える足で、一歩を踏み出す」

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2023年07月27日

#vvt

#BL

#長編

#学パロ

鮫と笑顔を愛す者。🦈😊

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brside.

br「……僕……」

br「好きな人が、いるんだ」

br「…………あのね、僕、シャークんとはちょっと違うけど、可愛いものが好きなのは、同じなんだ。」

br「僕、小学生の頃は、学校に行く時も女の子が着るような服、着ててさ。」

br「それだけでも周りから変に思われてたのに」

br「男の子だとか女の子だとか関係なく恋をして、気持ちを伝えた。」

br「だから、気持ち悪いって言われるようになっちゃって」

br「その時から、やめたんだ。」

br「可愛い服を着るのも、人を信じるのも、人を好きになるのも。」

br「…………でも今は、好きな人ができた」

br「……その子のことは心から好きで、信じたいとも思ってる。」

br「でもまだ少し……怖いんだ」

sha「…………そっか……話してくれて、ありがとう」

…………シャークん、すごく安心した顔してる……

────シャークんなら、本当に、信じても……いいのかな……

……信じたい。信じたいけど……

『────気持ち悪い』

また、あの言葉が脳裏によぎる。

『好きなように生きろ』

『苦しい思いをする必要なんてない』

あ…………

br「…………ねぇ、シャークん。僕、もう、好きなように、してもいいのかな」

br「自分の気持ちを、好きなものを、大切にしても、いいのかな」

sha「…………いいんだよ。お前は、もう十分すぎるくらい苦しい思いをしてきたし、頑張ってきた。」

sha「もう、いいんだよ」

────シャークん、言質取ったからね。

正直、まだ怖いよ。

たった一歩を踏み出そうとする足が、震えるくらい。

でも、シャークんの言葉を信じたい。

もう、止まってられない。

────好きなように、するからね。

br「…………シャークん。」

br「僕、」

br「もう、好きなようにするから」

br「…………好きだよ」

そう言って、僕はシャークんの唇にそっとキスをした。