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皺立った深い海色のシーツに半ば投げ出した脚にも、絡ませていたその思いの外冷たい指先にも、悔しいかなもう力が入りそうにない。
「っかい、のっ・・・ぜつりんっ・・・」
半分言い捨てに近い切れぎれの言葉を受けて、まぁ鍛えてるからねぇ。と目の前の彼は喉奥で笑う。
本気出さなきゃ涼ちゃんを満足させらんないでしょ、だって。
なに言ってんのホントばかじゃん やぁらし。
ギターを爪弾く時とも、ふざけてこちらをからかう時ともまた違う。こんな関係になるまで知らなかったこの表情。
俺だけだといいなって思うのよ
若井にさ、そんな顔させられんのは。
柄にも無く甘えて、そうじゃなきゃやだって駄々こねてみようか。
若井さんのその余裕ぶった表情を一瞬でも崩せんなら、多少ハズカシイのは覚悟の上だもんね。