「君と見る夕焼け空」
莉子「きれー…っ!」
白斗『…だろ?』
ジーッ…
莉子「え、何、怖いんだけど、私の顔になんか着いてる…?」
白斗『ちげぇわ』
莉子「……何それ…気に食わない。」
何十秒間かこいつが私の顔見てきたから聞いただけなのに……
莉子「あんた、その冷たい性格やめたら?」
白斗『無理だな、これが俺だから』
莉子「……ちょっとは変える努力をしろよ…」
思わずツッコミを入れてしまったが…
きっと、心の何処かの私は…
このままの白斗が良いんだろう。
莉子「……あ、これ食べる?」
白斗『ん、何?』
莉子「アポロ!」
白斗『…食う』
何だ、いつもみたいにきっぱり断るかと思ったわ。
莉子「…ふふふ、はい!」
白斗『はぁー!?1個だけ!?』
莉子「冗談冗談!w何個?」
白斗『全部』
莉子「欲張りすぎ!」
いつもみたいにこの場所で。
いつもみたいにお菓子とかジュースを交換して。
いつもみたいに……くだらない会話をしたいよ
君がここに来る”明日”はきてくれるよね…?
いつの間にか私は、毎日のようにこの夕焼け空を見ていた。
彩音[遊ぼっ!ゲーセン行こ!]
莉子「無理」
彩音[即答っ!!?]
彩音[1回くらいは遊ぼうよ!夏休みよ!?]
莉子「陽キャの遊び場には行きませーん」
彩音[行こーよー!!]
いつしか彩音の誘いなんか断り続けてしまっていた。
彩音の遊びを断り、今日もこの景色を見る。
そしていつものように貴方が話しかけに来るんだ。
白斗『……お前、ここ好きだよな』
莉子「何か文句でも?」
白斗『何でそうなるんだよ……』
莉子「聞き方が悪いんだよ」
白斗『あっそ』
莉子「……何それ…」
決して学校の時とは違う会話をしてる訳ではない。全く同じ、些細な会話だ。
でも……何故か……いつの間にか……
ここに来る理由が貴方と会話したいからになってしまった。
莉子「これって恋なのかなぁ…」
彩音[ぜっっったい恋だよ!]
莉子「そーなのぉ…?」
久しぶりに彩音とカフェに行く。
そして相談をしたいんだ。1個のことを知りたい
私は白斗の事が好きなのか?
それだけが知りたい。
自分では全くわかんないから。
恋愛マスター(笑)の彩音に相談する事にした。
((笑)ってなんだよ!恋愛マスターだよ!By 三上彩音)
彩音[それでなになに?恋愛のご相談?]
莉子「…………うん。」
彩音「えぇーー!?!?!?」
莉子「ばかっ、声でかいっ…お店!」
少しだけ視線を浴びた…
恥ず……
彩音[ごめんごめんっ…]
彩音[でも遂に莉子も恋愛か〜♪]
彩音[お相手さんは〜?]
……言いたくなかったがまぁそれじゃあ聞きに来た意味ないし…
莉子「……白斗」
彩音「ぇぇっ!?まさかの!?」
そうなるだろう、普通の反応だ。
だって私は最初、あいつを鬱陶しく思ってた、あの冷たい態度も、
今となると愛おしいが最初は少し腹が立ってた、
そんなの彩音も承知済みで、私はあいつの事が嫌いだったんだ。
彩音[でもお似合いだよ〜?美男美女カップルって感じ!]
莉子「でも…自分が本当に白斗の事を好きなのか分かんないんだよねぇ…」
彩音[あー自覚してないのかぁ…]
流石恋愛マスター(笑)飲み込みが早い笑
(だから本当に恋愛マスt((以下省略
By 三上彩音)
彩音[基本的に、ドキドキする瞬間はなんなの〜?]
莉子「そうだなぁ……」
白斗『ははっwお前変なやつw』
莉子「白斗の珍しく笑う姿とか…」
彩音[うんうん、]
莉子「いつものだらしない服装じゃなくてお洒落な格好してくる所とか…」
彩音[…うんうん……?]
莉子「後…会話してるだけでわざわざ嬉しく思ったりとか…」
彩音[うん、それ恋だね]
莉子「えぇ…!」
彩音[めっちゃ青春してるよ、てか両思いよ]
莉子「いやそれは無いでしょ…」
いくらなんでも認めない…
彩音[だっていつもだらしない服装して寝癖もあるのに登校してくる白斗だよ?]
彩音[そんな白斗がわざわざお洒落な服装で会いに行くなんて…くぅぅっ!恋愛してるね〜!]
莉子「えぇ……」
私…白斗の事好きなのか…まぁ認めちゃう…
貴方の顔を見るとドキドキするの。
いつもみたいに冷たい態度だけどたまに見る笑顔に戸惑っちゃうの。
ギャップ萌え…オタクみたいになっちゃうの。
………でも…これだけは信じれなかった…
白斗は私の事を好きじゃない。
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読んでくださりありがとうございますぅ〜!
さぁ、白斗は莉子の事どう思ってるのか…w
気になりますね!
それでは第3話!お楽しみに〜!
第2話「恋愛マスター(笑)」
完