俺たちは泣いていた。
俺たちの正体に気づいた皆をお構い無しに
泣いていた。
服は少し返り血が着いていて汚れていてるが
そんなこともお構い無しに
泣いていた。
ずっと泣いていた。
ある人はもらい泣きをし、ある人は気まづそうにたっていた。
しばらくして、研磨がある人に電話をした。
数分後、號愚さんが来た。
彼はボスの昔からの知り合いで片付け屋だ。
彼らにはよく世話になっている。
学校に死体を放置しておく訳には行かないため
彼の従業員がそばで待機しており死体を早めに片付けてもらっていた。
研磨に彼を呼ん出もらったのは葬儀をしてもらうためだった。
一般人の使うところは色々手続きが必要だが號愚さんのところならすぐに葬儀が出来るからだ。
俺らはバレー部に
何も言わず、その場を後にした。
ボスの葬儀は数時間後にはできるらしく、それまで俺らはリビングで待っていた。
ピンポーン
チャイムのなる音がし、ドアを開けるとそこには號愚さんがいた。
どうやら準備が出来たらしい。
ボスの葬儀が終わり號愚さんからボスのことを色々聞いた後、俺らは家に帰った。
ボスの名前は 寺津 碇一郎。
42歳。
誕生日は8月4日。
血液型 O型。
*Daphne odora* のボスをする前は一時期有名になっていた暴力団にいたらしい。
リビングにいた俺たちの空気は重く、俺は耐えられなくなってボスの部屋に向かった。
俺はボスの部屋につき、
机の上に置いてある、あるものを見つけた。
それは、
遺書
と書かれた手紙だった。
俺は急いでみんなのいるリビングに向かった。
倫:「英、そんなに慌ててどうしたの?」
英:「ねぇ、ボスの部屋に遺書が置いてあった…」
D:「………..え?」
英:「これ、なんだけど…」
賢:「ほんとだ…」
研:「でもなんで遺書なんかがあるの?」
英:「わかんない。」
英:「読んでみる?」
俺がそう言うとみんなは頷いた。
遺書
これを読んでいるということは私はもう死んでしまったのだろう。
君たちに伝えたいことがいくつかある。
1つ目は私の財産だ。
君たちはありまるほどお金は持っているだろうが受け取ってくれ。
2つ目は、君たちのこれからのことだ
ここの仕事を続けるかや辞めるかは君たちの自由だ
だが、君たちも知っているように人は簡単に殺せるし死ねる。
1秒1秒を大切に使い、よく考えて行動しなさい。
最後に、
今まで本当にありがとう。
君たちと過ごす時間は今まで生きてきた中で1番楽しかった。
私が居なくなって悲しいと思うがひとつ、私と約束してくれ。
私がいなくなったからって泣くな。
いつもみたいに笑え。
これが私との約束だ。
君たちのことはずっと空から見ている。
君たちは私の一番の宝物だ
だから、胸を張って生きなさい。
追伸
私の部屋に飾ってある沈丁花は
絶対に枯れさせないように!
コメント
2件
面白いです!続き待ってます!
続きを恵んでください…!