「別れよ」 という1文で僕は何も信用しなくなった。
高校卒業後、僕はあの街を出て都会に来た。
同棲してくれてた若井とは連絡を切り関わりはない
1枚の紙切れを机に置いて家を出た。
そして、今僕はこの街に来て初めての彼氏に振られた。
3ヶ月という短い恋愛だ。
その人と出会ったのはナンパだ。
初めての満員電車に乗り押されていたがおしりを触ってくる誰かの手
そこからその人と付き合いだした。
まぁ、要するに「身体」だな。
上手く恋愛の仕方が分からない。
愛されてるのかもそれが本当の”愛”かも。
ため息をしながら夜中の街を歩く。
「ねぇ〜君可愛いね。」
と寄ってくる雄達。
腕を掴み、壁に押し付け触ってくる
(…きもちわるい…)
そう思いながら目を瞑る
すると、
「おい、やめろ」と声がする。
目を開けると男の人が雄達を殴っていた。
混乱してると一人の男が僕を抱え逃げる
離れた場所の細い道で下ろしてくれた。
「あの、ありがとu…」 礼を言おうとしたが
肩を掴み僕のズボンのチャックを開ける。
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そこからの記憶は何も無い。
だけど、小さい頃の記憶を思い出す。
お父さんの酒癖が悪くなり、母に暴力をして犯すお父さんを毎日見てきた。
そこから女性に恋愛感情はなく、怖いと思うようになった。
目が覚めると僕はベッドの上にいてその隣には助けてくれた男の人が居た。
顔立ちが良く、イケメンだ。
どこかで見たことある顔に似てる…。
その人の寝顔を見ていると目が開き目が合う。
急いで目を逸らし起き上がろうと体を起こす
グイッ と押し倒されてキスをされる
僕はまた恋をした。
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手を繋いでニコニコする彼だが。
夜になると肉食。
僕の首を噛み低い声で僕の名前を呼ぶ
それが日課だ。
首はキスマの跡が青紫になっている。
「もう隠せない…」と首を触り鏡を見る
荷物を持ち仕事に行く。
朝は普通の会社員
夜は女装をしてホテルでヤる。
それも日課。
朝仕事に向かう時に使う電車で道に迷っている青年を見つけた。
大学生ぐらいの高身長のイケメンだ。
まだまだ余裕があるから道を教えようと近く
そして、道を教えるといい匂いがした
「香水」だろう。
匂ったことのあるような。
大学生は嬉しそうに会釈をしてホームを出ていった。
その後ろ姿は「若井滉斗」のような清々しかった
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