「 みゃーぉ! 」
『 きゃーぁ!なんて可愛いの!♡ 』
私は猫だけど、
違う意味で彼女のことが大好き。
_____________________________
「 みゃぁー! 」
『 あ!やっば!仕事仕事ーっ 』
『 るん!起こしてくれてありがとう! 』
「 ふんっ ( ドヤ 」
大好きだから起こすよ。何度も。
『 ひっく…ぅ” え”…るんーっ ( 泣 』
「 みゃぁ、 、 ( 舐 」
大好きだから慰めるよ。何度も。
『 今日は缶詰買ってきたよー! 』
「 みゃぁあ! 」
大好きだから笑うよ。何度も。
『 るんーっ おいでーっ!♡ 』
「 にゃぁっ♡ 」
大好きだから甘えるよ。何度も。
「 みゃぁ!みゃぁ! 」
だけど、大好きだからって
愛を伝えても彼女は気づかない。
「 みゃぁ!みゃぁぁ! 」
今、愛を伝えてるよ!気づいてよ!
『 ん? 』
気づいてくれた!と思いきや…
『 んふっ かわいーね♡ 』
そればっかり。
大好きだから何度もしてあげれるけど
愛を伝えるだけは何故かできない。
何故だろう。 と、深刻に考える。
「 みゃぁ、、。 」
すると、目の前に大きな薄い物が立てていて
そこには私が映っていた。
「 ぴみゃぁ!? 」
誰だ!? と思ったら私。
「 … 」
私ってこんなに体小さいんだ…。
彼女の姿とは大違い。
初めて見る私の姿には真っ黒だった。
「 …。 」
つまり、彼女の世界と自分の世界が違うせいで話が通じないんだ…。
「 …っ、 」
『 なーに鏡見てんの!笑 』
「 …みゃぁ。 」
そう言えば、彼女の名前知らないな…。
「 みゃあ!みゃ! 」
なんて名前なの?
『 ん? おやつ食べたい? 』
違う!
『 んふっ笑 正直者だねぇ!笑 』
違うって!!!
「 みゃぁあ”あ”っっ!!! 」
今まで出したこともないような声を出す。
『 …え、? 』
「 みゃっ…! 」
ごめん! 本当はそういうつもり無かったの!
『 るん…、、? 』
「 みゃ、みゃ、みゃ… 」
嗚呼、大好きだった彼女の顔がボヤけてる。
違うよ…信じて…。
「 っ… 」
今まで感じたこともないような雰囲気に耐えられず、外に出てしまった。
『 るんーっ!? 』
泣きそうな声で呼ぶ彼女。
「 … 」
ごめんね、こんな私で…
_______________
気づけば、目の周りには真っ暗。
「 みゃ、みゃぁっ… 」
息が止まりそうなくらいだった。
「 … ( ぎゅるるる 」
お腹空いた…。
「 …みゃあ、? 」
自分の周りに彼女の匂いがする。
「 みゃっ、? 」
『 るんー!! 』
「 みゃぁっ…! 」
彼女だ!
私は彼女の所へ走り出す。
「 みゃあああー!!! 」
『 るんーーー!!! 』
________________
目を開けると、光があって眩しい。
「 みゃあ! 」
自分の家だ!
『 はーい!るんー!ご飯だよー! 』
「 みゃぁぁ! 」
『 もうそろそろ寝よっかー! 』
「 みゃぁ! 」
「 …みゃ? 」
突然、体が鉛のように重くなる。
「 …みゃあ…、 」
嗚呼、もうすぐだな…。
そう。るんの寿命が尽きる頃だ。
「 ぅ”っ… み”ゃ” ぁ 」
せめて、最期に彼女の顔を見よう。
「 …、 」
大好きだよ。世界一愛してる。
「 …みゃあ、 ( 舐 」
彼女の頬を舐め、そして彼女の手を舐めた。
「 … 」
彼女が大好きで大好きで
あんまり使わなかった私のベッドで
永遠の眠りについた____。
𝑒𝑛𝑑
# はるのコンテスト
# 一次創作
# 儚い恋
# 彼女と猫の物語り
# 友達以上恋人未満
コメント
6件
初コメ失礼します⋯!!! いつもアニメの夢小説見ていて,あまり一次創作⋯って言うのかな 見ないんですが、こんな素敵で感動できる夢小説初めて見ました🥹💓 私のどタイプ作品でした✨🥲
やばい世界観好きすぎる
猫の物語なのが最高すぎる🥺🥺 なんでそんなに神なんですか