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「やだっ、かひゅ!?ひゅーっ…ごほごほっ」
「弦月!?落ち着ける?」
「さわ”らない”で!!ごほ、ひゅー…はひゅ、」
こわい。手を差し伸べられるのが、背中をさすられるのが、優しさを出されるのがこわい。
相手はアイツらじゃないはずなのに、晴くんっていう大好きで、世界一愛している人なのに…
「かひゅーっ、はーっ…ごほっ、う”っ、ぅえ”…お”ぇぇっ」
「気持ち悪い?ここでいいからいっぱい吐いちゃい……ぇ?」
「さわ”ら”ないで!!!きもちわるぃ!!!」
ちがう、手を振り払いたいんじゃない。ありがとうって感謝を述べて貴方の胸に飛び込みたい。気持ち悪いなんて思ってない。大好きだって心の底から思ってる。ちがうから…
なんでこんなことしちゃうの?相手は晴くんなのに…
昔、いじめられてた。理由は単純、首席でウザイから。あとは僕が官吏科代表になったことへの怒り…だと思う。
「う”、ぐす、ごめんなさぃ!ごめんなさっ、」
「なんでもできる首席さんは俺らの言うこと聞いてくれるんだよな?」
「コイツどーする?」
「もう入れねぇ?俺のもうバッキバキ笑」
「そーするか」
入れるってなに、こわい、次は何されるの。誰でもいいから助けて、なんて叶うはずのない願いを込めながら目をつぶる。
「や、なに、服ぬがせないで!!やだ、う”っ…い”たぃ、」
「黙れお前、先輩の俺らになんでタメ使ってんだよ」
「もう入れていい?笑」
「早すぎだろ笑」
「けどいいんじゃね?なんたって首席さんだし笑」
「やだ、ちかづかないでぇ、いや、こわぃ、やだ、こないで………こないでぇ!!!」
「はーっ♡はひゅ、♡」
「はー、気持ちよかった」
いま、ぼく……恋仲の人達がすることしたの?目の前の人達と?
そう思っていると中からアイツらが出したであろう白濁液が溢れ出る。
「ぅ、く”、ぅえ、ぉえ”っ」
吐くと口からも白濁液が出てくる。胃酸の味がしながらも、白濁液特有の味や匂いを出しながら逆流してくる。
「うわ、吐くなよきったねぇ笑」
「てか後片付けめんどくさいし、放置でよくね?」
「わかる、このまま帰るか!」
「さんせぇー」
なんて言いながらゾロゾロと帰ってゆく。僕の体の心配は?後片付けは?僕どうやって帰ればいいの?という言葉が頭の中で渦になる。
「ぐす、ぅ”ぐ、なんでぇ…なんでぼくがこんなこと…ぼくは努力しちゃだめなの…?」
「なんでみんな、みんな……もぅ、官吏科やめ”たい”、ひぐ、ぐす」
「これがトラウマで、今さっきまで過呼吸やら吐いたりやらしちゃったんだよね。ごめんね」
「…気持ち悪いよね、こんな理由で処女捨てて、こんな人が彼女とか、ごめんねはるく」
言おうとした言葉が喉で突っかかる。身体中が安心で包み込まれる。目を開けるとそこには晴くんの胸があった。近いからか心音が聞こえる。
「辛いことあったのに気づけなくてごめん。苦しい思いさせてごめんねぇ」
「んふふ、なんで晴くんが泣いてるの?」
「だってぇ!!そんなことあったのに僕の心配とか先言われて、先に自分の心配しろよ!!!このばか弦月!!」
「ちょ、殴らないでよぉ笑」
「……ありがとね、晴くん」
拝啓、昔の自分へ。
今、とても幸せです。