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彼は、僕の兄である青年、藍は、僕のことをストレスのはけ口だと思っているのだろう。人として扱ってもらったことがない。同じ人なのに、兄弟なのに、顔も名前も一緒なのに。八景藍と八景藍。読みはアイとラン。親は、なんで一緒にしたんたろう。
親と会ってみたかったなぁ。僕を産んですぐ病で亡くなった親。アイに聞きたかったけど。アイはランが嫌いで、 ラン(僕)もアイが嫌いだ。。「おいラン」アイが呼んでる。
行かなきゃ。
「どうしたの?アイ何かあったの?」 「掃除。やっておけって言っただろ」
それはアイの部屋でしょう!叫びたいのをこらえ、作り笑いで謝る。ヘラヘラするな、と殴られるが、アイは僕がどんな顔でも殴る。アイは僕の全てが嫌い。 アイの部屋を片づける。前は、アイの部屋に入っただけで家からしばらく追い出された。幼いころからアイと2人暮らしの僕はアイから逃げ出す術なんて知らない。それに、アイはきっと僕がいないと生きていけない。僕に頼りっぱなしのアイが1人で家事なんてできない。そんなアイを見てみたい気持ちもある。でも、 今ではない、タイミングを見計らって、アイに僕の大切さをわからせる。でも、アイに支配されるのも嫌ではなかったり。掃除しているときアイの机を探るのは習慣化していた。理由は一つ。
「あった」アイの机の中の写真。僕とアイと同じ、紫がかったきれいな髪。 僕は 掃除中に両親の写真見る。頭の中で話す。会いたかったな、本当の両親。それ以上に会いたいのは、幼いときのアイ。きっと優しくて、立派なお兄ちゃんなんだろう。たまに思い出すんだ、アイの昔と変わったもアイはあの日まで、優しかったんだよ。