初めて、見た時は冷たい女の子やなと思った。
でも、自分に興味を持ってくれない子が珍しくて気になってしまった。
だから、沢山、話しかけた。
保「なぁなぁ、名前なんて言うん?」
朱「、、、、しゅか。」
保「へぇ〜、しゅかちゃんって言うねんなぁ〜。かわいい名前やな。」
朱「、、、、、、、。」
保「じゃぁ、好きなたべものある?」
朱「、、、、、べつに無い。」
保「僕は、モンブランが好きやねん。」
朱「、、、、、、、。」
保「じゃぁ、好きなお花ってあるん?」
朱「、、、、、すずらん。」
なんや、めっちゃ冷たい子やな。会話も続けようとしても全然続かへん。
なんか、話しかけて、損した気が_____
朱「あなたの名前、何ていうの?」
保「えっ?」
朱「名前、何ていうの?」
保「ぼ、僕の名前は、そうしろう。」
朱「そうしろう、、、、、、。」
保「せやで。」
朱「好きなお花は?」
保「好きな、お花____」
この時、僕はその子と目があった。
吸い込まれるぐらい鮮やかな朱色と紫色のオッドアイの目に驚いた。
正面から見ると、同い年と思えないほど、きれいな顔をしていた。
その瞬間、幼心に思った。
初恋だ。この女の子を好きになってしまったんだと。だから、質問の返しに迷った。
頭の中で、ある花が出てきた。花言葉も自分の今の感情にぴったりだと思って言った。
保「あ、アガパンサス。」
朱「アガパンサスか。きれいだよね、あのお花。」
保「やんな。僕も初めて見た時きれいだなって思ってん。」
朱「その、花言葉、知ってる?」
保「えっ?、、、し、知らへん。」
朱「お母さんが教えてくれたんだけどね、意味は「恋の訪れ」なんだよ。」
保「そうなんや。覚えとくわ。すずらんは何て言う花言葉なん?」
朱「すずらんは、 「純粋」 「再び幸せが訪れる」だよ。いいよね。この花言葉。」
保「ええ花言葉やな。僕も、気に入ったわ。」
朱「なら、良かった。」
保「こんど、すずらんが沢山咲いてあるところがあるから、一緒に行こうや。」
朱「ほんと?じゃぁ、また来るね。たのしみ、、、、、ばいばい。」
保「ばいばい。」
帰り際、背中を向ける前に、少し笑ってる顔が見えて、ドキッとした。
次、会うのが楽しみになった。
家に入り、ガラス越しに、その子が帰るのを見守った。
朱「こんにちは。」
保「こんにちは。1週間ぶりやな。」
朱「何回か、来てたよ。お母さんが、用事があるからって着いてきてた。」
保「そうなんや。会いに行けばよかったなぁ〜。今日は、どうしたん?」
朱「内緒で来た。だって、すずらんが沢山咲いてあるところに連れて行ってくれるんでしょ?」
笑った、、、、、、
前とは違って、目の前で笑った顔が見れた。その時も、やっぱりドキドキした。
朱「どうしたの?もしかして、風邪でも引いてた?」
保「えっ?なんでや?」
朱「だって、顔が赤いから、、、、、」
保「えっ!?\\\\\\!?」
朱「やっぱり、熱あるんじゃ、、、、なんか、もっと赤くなっちゃってる、、、、」
保「いや!?大丈夫やで!ほら、今日、ちょっと暑いやん?だから!」
朱「そう?なら、よかったんだけど、、、、、」
保「あ、案内するわ!内緒で来たんやろ?早く帰らなバレちゃうで!」
朱「うん ニコッ」
スタスタスタ_____
この時、僕は勇気を出して、手を繫いだ。
朱「?どうしたの。」
保「いや、あの、ここ広いからはぐれたらあかんやん。だから、手繫いどいたほうがいいやろ?」
朱「そうだね。優しいね、そうしろうくん。」
保「つっ!?///////____」
自分で、下の名前しか教えてないのに、下の名前で、しかも目があった状態で呼ばれると
ドキドキして、しかもその上、自分の名前が特別に思えてきた。
保「ボソッ 何があっても僕が守ったげるからな___」
朱「なにか言った?」
保「いや、何でもあらへん!もうすぐつくで!」
そのあと、きれいに咲いているすずらんを2人で手を繫いで見た。
これが、大きくなった今でも、特別な思い出になっている。
第15話に続く
〜作者から〜
こんにちはうい🌷です!
この、話を書こうと思って書いた時、物凄く楽しかったです(*^^*)
話の中に、お花と花言葉を出したんですけど、調べてるとめっちゃ面白かったです!
♡、コメント待ってます(๑•̀ㅂ•́)و✧ では!
コメント
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続き楽しみですぅぅぅ❕