*第三話* . 決断 _ 。
温かい … 。
征四郎の 、 温もり … 。
僕は 、 征四郎を頼ってもいいのだろうか …
征四郎は 、 僕から離れないだろうか …
そうだ … 、 コインを投げて決めよう 。
コインを手にした僕の手を征四郎が掴んだ
「なんの賭けをする気なんだよ」
征四郎に頼ってもいいのか決めるんだ
僕一人じゃ決められないから …
「征四郎に … たよ ッ … て …… (小声 」
言えないよ … そんなこと … 。
でも 、 コインも投げられないんだ … 。
反対側が出たら 、 もう征四郎に相談ができなくなるから 。
征四郎 、 僕どうしたらいいんだい … ?
「コイン投げねぇならお前が決断すればいいじゃねぇかよ」
僕が … 決断 … ?
征四郎に頼っても … いいのかな … ?
だ … 、 ダメだ … ! また ッ … 、
……… なんの … 、 話だったかな … 。
また忘れてしまった … 。
もう 、 もう … !
な 、 に … ?
僕 … ?
だれ ?
「僕は … だれ ……… ? 」
やだなぁ … 、 なに … ?
僕 、 何してるの … ?
どうして 、 ここに居るの … ?
だれ 、
「お前は … 天城雪彦だ … 。 」
僕は … 、 そ ッ 、 そうだ ッ … !
僕は天城雪彦 ! 外科医だ 、 征四郎の兄だ 。
ダメだ 、 僕が僕を忘れてはいけない … !
「征四郎 、 僕 、 記憶がなくなってきているんだ 。
ジュノの名前も思い出せなくて 、 僕自身も誰か分からなくて … 。
でも征四郎だけは 、 征四郎 … だけは … 。 」
「 もう分かったから 。 」
征四郎はそう言ってまた僕を抱きしめた 。
罪悪感で胸がいっぱいだった
征四郎のことも忘れてしまうかもしれないのに 、 どうして征四郎はここまで優しいんだろう 。
ごめんね 、 征四郎 。
「僕 、 怖いんだ … 。 」
「分かってる 、 お前より分かってる 。 」
「離れないで … ? 」
僕の目の前から消えないで 。
僕を不安にさせないで …
征四郎 … ! (泣
「もう 、 今日は寝ろ 。 」
どうして … ?
どうして一緒にいてくれないんだ … !
僕が邪魔なの … ?
「僕のこと 、 嫌いなの … ? 」
「嫌いじゃねぇよ 、 隣に居てやるから 。 」
征四郎は … 、 何も怖くないの … ?
自分の存在を忘れてしまうかもしれないのに 、 どうしていつも通りなんだい … ?
僕は怖いよ … 。
忘れたくない … 、 忘れてはいけない … 。
気がついたら僕は眠りについていた
コメント
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初コメ失礼します! めっちゃ好みです、続き楽しみにしてま~す!