gr「……」
__「マジでお前は何をしてんのッ…?」
__「もうあの国とは一切関与せえへんっていう話やったやんかッ!!バンッ!」
gr「あぁ…だが…あの国は放っておけばそのうち人類全体が滅ぶ…」
__「けど…何もせえへん限り相手も何もしない」
gr「我々がしなくとも周りの国は分からんぞ?」
gr「あの国は鎖国状態で我々も知らぬ鉄鉱石や作物が多く育つ…」
gr「それを狙って国だけでなく盗賊などが彼らを攻撃すれば?」
__「フラーレン国37代目女王…ヴィーラ…やったけ?」
gr「噂は様々…今いる奴隷の月兎の間では月の女神様といわれ…」
__「俺等人間の間では破滅の神…どんだけイメージちゃうねん…(汗)」
gr「だが…フラーレン国に生まれる女王達は…」
gr「今まで神力を持っていたという話も聞く…」
gr「それは世代が変わるごとに強くなっているらしい…」
gr「それが真実なら…」
__「まさに生きる厄災…やな…チラ…」
gr「彼女が…恐怖と絶望のどん底に落ちたとき…」
ヒュオ~…
ヴィーラ「世界は今日も青いのう~…」
ヴィーラ「平和な世界で飲む茶は一段と美味じゃw」
エーレン「言ってる場合ですか…今日命を狙われたんですよ?」
ヴィーラ「其方等がおるではないか、ぁ~…」
エーレン「我々が居ても…相手に負ける可能性もいれておいてください…コポポ」
ヴィーラ「負ける理由がどこにも見当たらんが?モグモグ…」
ヴィーラ「そもそもじゃ、神力を持つものは人間でも少なからずいるが…」
ヴィーラ「多くは月兎やエルフ、そして人外…」
ヴィーラ「まあ、月兎だろうと殆どは力は持っておらぬがな」
エーレン「たとえ貴方様が偉大なる神力を持っていても…生き物とはときに思いもよらぬとこから突いてきますよ…」
ヴィーラ「思いもよらぬ…か…」
ヴィーラ「妾は本書室に行く、其方は業務を果たせ…カツカツ…」
エーレン「承知…レイプレスメン…シュッ…」
ヴィーラ「やはり移動能力である入れ替わりはは便利じゃのう~…」
ヴィーラ「それで?エーレンは居なくなったぞ…小僧」
__「チッ…」
ヴィーラ「わざわざ見逃してやったというのに…随分と命が惜しくないようじゃのう…クル…」
ヴィーラ「まあだが…妾に勇敢に挑む命知らずの精神は褒めよう…カツカツ」
__「別に褒められに来たんちゃうんで…カチャ…」
ヴィーラ「分かっておらぬのう…」
ヴィーラ「いい加減気づいたらどうじゃ?」
ヴィーラ「スッ…」
__「!!(来るッ!!」
ヴィーラ「ふっ…w」
ヴィーラ「はっはははッ!w」
ヴィーラ「妾が其方等程度に神力など使うとでも思うたのかぁ?w」
ヴィーラ「調子に乗るな…バッ!」
__「(くそッ!これじゃよききれないッッ!!」
ヴィーラ「妾はこう見えても昔母から体術を習ってのう…ググッ…」
ヴィーラ「”合気其の一…”」
__「カハッ?!」
ヴィーラ「腹に拳を入れられるよりも何十倍と痛いじゃろう?」
__「あの馬鹿力が一体どこからッ…!」
ヴィーラ「妾は優しいからの~…」
ヴィーラ「最後の忠告じゃ…ダンッ!」
__「(今はここまでかッ…」
__「(グルッペンさんの言う通りッ…これは世に残してたらアカンッ!!」
ヴィーラ「カツカツ…」
__「ギリッ…!」
ハイト「……ラプちゃ~ん…」
ラプ「何ですか…」
ハイト「やっぱさ?」
ハイト「今すぐに帰るべきじゃ…?」
ラプ「うるさいですよ、さっさと仕事終わらせればヴィーラ様のとこ帰れるんだから…」
ハイト「やだやだぁ゙!ジタバタッ!」
ハイト「一秒でも早く女王様のとこ帰りたいぃ゙!」
ラプ「かれこれ1時間はここで駄々こねてますよ…そこそこいい年した人が恥ずかしい…ジッ…」
ハイト「それにさぁ?!処理班にこんなのまかしゃいいじゃん!!」
ラプ「ヴィーラ様のルール覚えてます?」
ラプ「幹部の掟、其の3」
ラプ「責任を持って任務をこなす…」
ハイト「いやいや、私これは任務に入らないs(((((」
ラプ「スッ…」
ハイト「ごめんって、女王様だけには通達しないで」
ラプ「いいですから、この処理終わったら次は街の情報収集ですよ」
ハイト「もうやだぁ゙ぁ゙ぁ゙!」
ヴィーラ「……」
rd「言われた通り、あの人間はwrwr国に返したよ~」
ヴィーラ「おぉ…すまんの…」
rd「いいよ~、にしてもショッピ桾も災難だね~w」
ヴィーラ「あの若造の名か?」
rd「ヴィーラも子供じゃんwなんならショッピ桾より年下だしw」
ヴィーラ「関係ない…年齢も身長もただの数字にすぎぬ…ムス」
rd「俺は身長まではいってないよ~?(^ら^)」
ヴィーラ「鬱陶しいぞ…ジトッ…」
rd「まあまあ…wそれで?」
rd「人間は逃さず殺すんじゃなかったの?」
ヴィーラ「あの程度の人間…殺す価値もないわ…カツカツ」
ヴィーラ「からかいに来たのなら早う帰れ…」
rd「ニコ…」
ヴィーラ「ピクッ」
rd「ヴィーラっていっつも嘘つくとき背中向けるよね~…」
rd「目を合わせたくないの?」
ヴィーラ「気の所為じゃろうッ…」
rd「いいや、俺の目は誤魔化せないよ?」
rd「君をレナから任されて何年たったと思っているの?」
rd「仕草、癖、寝方、性格全てを俺は知ってる…」
ヴィーラ「母の名を出すなどッ…なんと非人道的な奴じゃッ…ギロッ…」
rd「俺は君の叔父てき存在だからね~、そして…」
__「らっだぁや…頼んだぞ…フラッ…」
美しく散る彼女は
死に際すらも幻想的だった
最後の子を守り切る母親
彼女が自分の娘にかけた呪いは
誰も解くことの出来ないほど強固な愛情だ
ヴィーラ「母上ッ…?」
rd「……」
きっとこれもお前の計算のうちなんだろう?
なんて馬鹿なんだ…
自分の身を投げ捨ててまでやることがこれか
rd「…まあ…これからは嘘とかつかないでよ~?スタスタ」
ヴィーラ「……それは無理じゃ…」
ヴィーラ「なんせ妾は…」
ヴィーラ「母上の願いは…人間を愛せといった…ならば…」
ヴィーラ「嘘をついてでも人を愛すッ!!バッ!」
ヴィーラ「尊敬すべき母の名誉含め守るためにッッ!!!」
rd「……」
rd「好きにしな~、でも俺には嘘つかないで~…」
あぁ…
rd「我儘姫め…ボソ」
ルシア「……」
ルシア「ヴィーラ様に…つくべきか…いや…」
ルシア「正解ってそもそも何なんだッ…ズルッ…」
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