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向日葵が咲いた 。
向日葵は太陽を目指した 。
向日葵は何をしても届かないことを知った 。
だから 、 考えることを変えた 。
向日葵は 、 世にも珍しく 、
そして美しい散り方を探し始めた 。
【no side … ?】
ci「 向日葵って 、 綺麗に散ってくよなぁ 。 」
shp「 … え ?? 」
橙色ハ 、 唐突にそう呟いタ 。
紫色は思わズ 、 ウィ◯ーinゼリーを飲む手を止めル 。
ci「 いや 、 ほらさ 、
周りの花びらが一枚一枚しっかり散ってくねんで ?
最後は真ん中だけを残して綺麗に全部無くなる 。
めっちゃ綺麗な散り方やと思わへん ? 」
shp「 … 俺にはわからん 。 」
綺麗な散り方 。
どうせ散るのだから綺麗とか関係無くないか ? と
紫色は思ウ 。
橙色は不思議な青年ダ 。
着眼点が違ウ 。 人と違う感性を持っていル 。
向日葵の散り方 。 普通 、 そんなものは気にしなイ 。
ci「 あ 、 飯の時間や !
行くで 、 shp !! 」
shp「 ちょ 、 待って 。 」
紫色は橙色を見て思ウ 。
彼が笑った顔ハ 、 とても太陽に似ていル 。
そしテ 、 どことなく向日葵にも似ていル 。
少シ 、 嫌な予感がしタ 。
橙色は虐めを受けていタ 。
幹部昇格当初かラ 、 約一年の間 、 ずっト 。
助けを呼ぼうにも脅されていテ 、
一年間ずーっト 、 どうしようもなく殴られてきたのダ 。
ci「 い゙ぁ゙ッ !? ぐ 、 うぅ゙ … 」
mob「 へッ 、 幹部も落ちたもんだよなァ !! 」
ci「 ゲホッ 、 ゲホゴホッ 、 カハッ !! 」
毎日毎日 、 気絶するまで殴られていル 。
ある日のことだっタ 。
幹部たちが収集をかけられタ 。
緊急会議 、 という名目であっタ 。
ci「 お 、 遅れました !! 」
橙色が会議室に入った瞬間ニ 、
幹部全員が彼を睨ム 。
ci「 え 、 な 、 なに ?
え 、 俺 、 なんかしたっけ ? 」
kn「 とぼけんなやッッ !!! 」
水色が声を上げル 。
水色の台パンの衝撃デ 、 机にヒビが入ル 。
tn「 ci 、 これ 。 」
橙色の前に出されたのハ 、
一枚の写真ト 、 一個のボイスレコーダーだっタ 。
写真にハ 、 一般兵を殴る橙色が写っていタ 。
一般兵の服にハ 、 水色の隊の者であることを示ス 、
「𝐊」と書かれたバッチが付いていタ 。
そしテ 、 橙色は瞳を揺らシ 、
明らかな動揺を隠すことなク 、 ボイスレコーダーを再生すル 。
mob『 や゙めッ 、 あ゙ぁ゙あ゙ッ !? 』
ci『 はッ 、 無様やなぁ ?
これを 、 knさんに見せたらどうなるんやろな 。
震えて絶望したアホな顔見れっかなァ ? なァ ? 』
その他 、 殴る音 、 暴言 、
そしテ 、 橙色自身には言った記憶が無イ 、
幹部のみんなへの罵倒が録音してあっタ 。
tn「 どういうことや 。
ちゃんと説明しろ 、 ci 。 」
赤色がガチトーンで聞ク 。
ci「 … はは 、 。 」
明らかな合成である自分の音声ト 、
醜さに思わず笑ってしまウ 。
ut「 笑うとこちゃうで 。
答えろ 。 なんでこんなことをした 。 」
いつもは温厚な青色モ 、
珍しく凍った目つきで橙色を見ル 。
この時 、 橙色はもう壊れてしまっていタ 。
感情なんてものは全て偽りになっておリ 、
心なんてものは跡形もなく砕け散っていタ 。
ci「 あはッ 、 あはははははッ !! 」
shp「 ci … ? 」
ci「 あ〜あ 、 全部壊れちゃった 。
頑張ってたのに 。 無駄になっちゃったや 。
説明 ? んな事できるかよ 。 やってねぇし 。
もういいよ 。 疲れた 。 誰も俺の事見てくんないんだね 。
さよなら 。 もうその面拝むことはないね 。 」
そう言って彼は会議室を出ていク 。
幹部たちが唖然としながら扉を見ている中 、
紫色だけハ 、 違っタ 。
shp「 ci !? 待てよ !! 」
彼が出ていった扉をくぐリ 、 追いかけタ 。
そウ 、 紫色ハ 、 親友を捨て置けなかったのダ 。
ci「 あれぇ … ? 目から水が …
止まんないッ 、 なぁ … 」
彼ハ 、 橙色は泣いていタ 。
そウ 、 彼はこの軍の幹部で一番の新人 。
まだ20歳になったばかりデ 、 幼いのダ 。
どれだけ感情を偽ってやり過ごそうとモ 、
本心を偽ることはどうしてもできなかったのダ 。
ci「 ひぐッ 、 やだよぉッ …
嫌われたくないよぉ … ッぇぐッ 」
静かニ 、 静かニ 、 涙を零ス 。
まるで向日葵から花びらが散っていくようニ 。
shp「 ……… 、 ッ 」
紫色は聞いていタ 。
橙色がすすり泣き嘆く声ヲ 。
そしてもう一人聞いていタ 。
緑色ガ 、 ダクトから声を聞いていタ 。
緑色は泣いていタ 。
zm「 … ッ 、 !! 」
泣いている彼を見た衝撃ト 、
偽物だとわかっていながら彼を助けられなかっタ 、
自分の不甲斐なさニ 。
そウ 、 緑色は知っていたのダ 。
彼が虐められていることヲ 。
緑色:能力「 透視 」「 爆弾生成 」 。
彼は透視で全てを見ていタ 。
だが彼もまた子供 。 まだ大人になったばかりダ 。
自分に被害が来るのが怖くテ 、
逃げてしまったのダ 。
zm「 ……… 、 ボソボソ … 」
shp「 zmさん 、 いいですか 。 」
zm「 …… 、 ボソボソ …… 」
shp「 zmさん !!! 」
zm「 あッ 、 何 ? 」
shp「 ちょっと 、 いいですか 。 」
shp「 さっきciが泣いてるの 、 聞いてましたよね 。 」
zm「 … ッッ知らない … 知らない … ッ ! 」
緑色が少し声を荒らげル 。
zm「 俺は何も聞いてない … ッッ !! 」
shp「 zmさん 、 一旦落ち着いて 。 」
zm「 俺のせいだ 、 俺が 、 俺がもっと早く 、
ciが虐められてるのを報告しとけば … あ゙ぁ゙ぁ … 」
shp「 ciが … 虐められてる … !? 」
zm「 ひぐッ 、 ぇ゙ぐッ 、
ごめんなさぁ゙ … 」
そウ 、 入った時期的にはshpが後輩だガ 、
年齢を見ると緑色の方が一歳年下なのダ 。
末っ子感 … と言うのだろうカ 。
感情がぐちゃぐちゃになるト 、
泣き崩れテ 、 自分を卑下してしまウ 。
shp「 ciが虐められてた … って 、
本当なんですか 、 ? 」
zm「 ぅ゙んッ 。 ずびッ 、 幹部昇格直後くらい … ッ ? 」
shp「 そんな前から … !? 」
zm「 自分も何かされるかもっで … ッ
怖くで言えなかっだッ … ごめんなさぃ゙ … ッ 」
shp「 大丈夫です 。 とりあえずそいつらは
拷問にでもかけておきましょう 。 その後です 。 」
その後 、 紫色と緑色は綿密に計画を立てタ 。
それハ 、 全て成功すれば完璧デ 、
少しでも失敗したラ 、 台無しになるようナ 、 そんな計画 。
橙色は気になっていタ 。
とある日かラ 、 虐めが無くなったのダ 。
たダ 、 紫色と緑色を見かけることが無くなっタ 。
黄色を初めとしタ 、 赤色 、 青色 、 水色辺りハ 、
聞こうとしても聞けないのデ 、 桃色に聞くことにしタ 。
ci「 ロ 、 rbr 、
zmさんとshpって 、 最近見た … ? 」
rbr「 … そういや見てへんな 。 」
ci「 どこ行っちゃったんやろ … 」
os「 何何〜 ? なんの話ししてんの ? 」
深緑色がにゅっと出てくル 。
サングラスにトルコ帽ノ 、 建国当初からいる幹部ダ 。
総統の左腕であリ 、 優秀な外交官の彼ハ 、
人の話を聞くことがとても上手デ 、 そして知らないうちに
利己的な話に持ち込ム 。 二枚舌 … と言うやつダ 。
ci「 最近 、 shpとzmさんを見なくなって … 」
os「 あ〜 、 確かに !
最後に見たのは一週間くらい前だったよ 。 」
ci「 どこ行っちゃったんでしょう … 」
これガ 、 計画の結果であっタ 。
成功すれバ 、 自身がタヒんでしまうかもしれなイ 、
それほど危険な計画であったのダ 。
shp「 zmさん 、 薪割ってきました 。 」
zm「 お ! せんきゅ~ ! 」
ここハ 、 我々国郊外の森の中 。
二人の"元"幹部がいタ 。
二人が橙色のために立てた計画はこうだっタ 。
1.橙色を虐めてたヤツらを捕まえ拷問 。
2.それが防犯カメラでバレ 、 橙色の知らぬ内に幹部追放 。
3.追放よりも前に虐めてたヤツらは殺しておク 。
4.追放後は国の郊外で身分を書くし静かに暮らしていク 。
この四つを肝としていタ 。
shp「 あの時 、 記憶操作して良かったですね … 」
紫色:能力「 毒 」「 記憶操作 」。
そウ 、 全てが上手くいった後 、
彼の記憶操作で計画の全てに関する記憶を書き換えたのダ 。
zm「 まーな 。 アイツらは俺らを探すやろうけど 、
バレても身分は隠そな 。 もう戻れへん 。 」
shp「 そっすね 。 俺の記憶操作の欠点は 、
能力の持ち主に会うと記憶が戻るとこっすから 。
てかバレないように努力しましょう ?? 」
zm「 くふッ 、 せやな 。 」
em「 う〜ん … 」
茶色は考えていタ 。
緑色と紫色が居なくなったことヲ 。
緑色とは四流というコンビであったシ 、
紫色とはバイク好きという共通点で仲が良かっタ 。
ci「 え 、 emさ〜ん … 」
em「 あ 、 ciくん 。 どうしたんですか ? 」
ci「 zmさんとshpくんの事やねんけど … 」
橙色も気にしていたようだっタ 。
彼は緑色に戦闘を教えてもらイ 、
紫色とはほぼ同期ダ 。
二人とも恩があル 。 だからこそだっタ 。
em「 ciくん 、 最近身の回りで
変わったことはありませんか ? 」
ci「 … 俺 、 虐められてたんやけど 、
それが無くなってん 。 ぐらいかな 。 」
em「 … 虐めを無くすのと引き換えに 、
あの二人が何かをした可能性は … ? 」
ci「 え 、 うそ 。 」
可能性はあル 、 と
二人は我々国内国外探しに探しタ 。
ピンポーン 。
とある家のチャイムが鳴っタ 。
shp「 は〜い … ッ !? 」
そウ 、 緑色と紫色の家ダ 。
em「 やッ 、 やっと … ッゼェ 、 ゼェ 、
見つけた … ッ !! 」
zm「 なんでお前らが … !! 」
ci「 なんで出てったん !? 」
shp「 … ciのためや 。 」
ci「 俺の 、 ? 」
そういうト 、 紫色と緑色は説明を始めタ 。
橙色と茶色は途中かラ 、 俯きながら聞いていタ 。
shp「 … てことで 、 今は名前も変えてます 。
俺がpr( ピル ) 、 zmさんがslt( ソルト )です 。 」
ci「 … ぐすッ 。 」
pr「 … ci 、 ?? 」
ci「 じゃあなんで出ていっちゃうのッ 、 ぐすッ 、
俺を独りにしないでよぉ … ッ !! ずびッ 、 ぐすんッ 。 」
slt「 … ッごめん 。 」
pr「 … でも 、 もう戻れへん 。 ごめんな 。 」
em「 … 思い出しましたよ 。 全部 。
shpくんの能力で 、 忘れていたんですね 。 」
茶色が口を開ク 。
pr「 … 皆さんには 、 言わんといてください 。 」
slt「 もう俺らは戻れない 。 二人だけなら 、
遊びに来てええからさ 。 他の人は連れてこんでな 。 」
em「 あの … バレたくないのであれば 、
私の能力で変装させましょうか … ? 」
slt「 おッ ! 頼んでもええか ? 」
em「 change 。 」
pr「 おお 。 」
茶色:能力「情報の交差点」「蝶」
蝶達を纏イ 、 変装やバリアが可能であル 。
たダ 、 この能力の欠点ガ 、
茶色が気絶してしまうと解けてしまうのダ 。
緑色ハ 、 青髪のハーフアップに眼帯をしテ 、 目の色はそのままの色ダ 。
紫色ハ 、 橙髪の普通の短髪(アホ毛付き)に眼鏡をしテ 、
こちらも目の色はそのままダ 。
ci「 じゃあ 、 また来るからね !! 」
slt「 気軽に来てな 。 じゃ ! 」
そしテ 、 橙色と茶色が帰ル 。
pr「 … あの人たちのことですから 、
直ぐに見つけて押しかけそうですけどね … 」
slt「 そん時はそん時や 。
俺が全員追い出したるわ 。 」
rbr「 どや 、 収穫あったんけ ? 」
桃色が帰ってきた二人に尋ねル 。
ci「 … 特に無かったわ 。 すまん !! 」
em「 引き続き色々と調べておきます 。 」
rbr「 ほぉか 。 よろしくな 。 」
続きあるよ 。