公園の通り道。
たまに見る楽しみの1つでもあった、ツバメの観察。
向かいにある新聞屋の戸の上で、今日も子のツバメが餌付けされている。
母のツバメは餌付けを終えると、すぐまたどこかへ行ってしまう。
まるで兄さんのようでもあった。
???「……どうしたんですか、そんな所でボーッとして」
春喰「ど、え!?」
春喰「……あ、捨て飯さん………?」
捨て飯「あーすいません、何か驚かせちゃって……」
彼、”捨て飯”は気まずそうにしながらもこちらに言葉を紡ぎ続ける。
何と言うか……何となく成長を感じた気がした。
春喰「あー全然いいですそういうのは。」
春喰「と言うか……捨て飯さんは何でここに?」
捨て飯「いや、普通に散歩ですね。」
春喰「あ、何だ。何か用でもあったのかと」
捨て飯「……それを言う春喰くんこそですよ。ここ、春喰くん普段通らないですよね?」
捨て飯「……何でこんな所通ってるんですか?」
春喰「……兄さんが、出てこないんだよ。」
捨て飯「………兄さん?」
春喰「……あ、捨て飯さんには**“夏祭さん”**って言わなきゃか。」
捨て飯「あぁ、夏祭さん……夏祭さんがどうかしたんですか?」
春喰「……出てきてくれなくなったんだ。」
捨て飯「………え?」
春喰「………1ヶ月くらい前からかな。」
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