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見慣れた朝。
見慣れた光景。
そんな日々に、嫌気がさしていた。
長い長い夢を終わらせて
ベットのすぐ側にあるカーテンを開けて、
いつも通りの、朝を迎えるはずだった。
ガチャン
「……?」
窓の外から変な音がしたものだから
ベランダに出て周りを見渡した。
するとそこには__
手でつつめる程小さく、雪の様に真っ白な仔猫が居た。
「なんで猫……?変なの」
私の家は賃貸マンションだからは猫は迷い込んでくる事はまず無い。
今は12月、猫が凍死して逆恨みされるのも癪なので、部屋に連れ込んだ。
少し怪我をしていたので、軽く応急処置をしておくことにした。
「ほらほら、暴れんな」
ニャーニャーと甲高く五月蝿い声で鳴く猫に鬱陶しさを抱いていた。
そんな奴に時間を割いていたら、
気づけば外は暗くなっていた。
「あれ、もうこんな時間……?」
なんだか自分の感覚がおかしいなと思いつつ、
一日を無駄にした事に後悔をしていた。
「最悪…。」
はあ、と思いつつもどうしようも出来ないので、布団に入りまた少し肌寒い夜を過ごそうと考えていた。
「お風呂、面倒臭いからいいや……」
猫を横目で見つつ、又ベッドへ向かい
深い深い眠りに着いた。