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武器交換ネタ
マリ⇆フサ
それでも良い方はどうぞ!
「ねーねーマリちゃん、武器交換して戦ってみない!?」
廟堂でマリキンは寝っ転がりスマホのようなものを何時もの様に弄る。一方フサキンはマリキンの隣に寝っ転がり足をパタパタとさせている。そうして二人共寛いでいた時、突拍子も無くフサキンが身体を起き上がらせマリキンに話し掛ける。
「は?武器交換? 」
それに思わずマリキンはスマホを弄る手を止め身体を起き上がらせる。フサキンはその応えに”そう!”と相槌を打ち話し続ける。
「俺らって相方関係じゃん?だから相方の武器の使い方も分かって使いこなせる様にしないと駄目かなーって」
「…まぁ、最低限の使い方は分かってたいよな、良いぞ」
本当は暇だしマリキンに構ってもらいたい為に提案したがそんな事は口が裂けても言えない。”やったー!”と声を張り上げ立ちマリキンを中庭へと手を引いて連れて行く。マリキンは急に手を引かれ体制を崩すが安定感を持つとそのままフサキンに思うがままに連れて行かれる。
「はい、まずは俺の刀ね!」
「はいよ、ん”ん”!?!?」
フサキンが戦闘時に使っている刀をマリキンに手渡しした瞬間マリキンの両手が地と10cm程しか差が無くなり、両足は綺麗に直角に曲がっている。そうなる程この刀重かったっけ、とフサキンが思っている、だがマリキンは数gのプリペイドカードと数百gのスマホしかほぼ手に持っていない事に気付くとこの刀が重く感じるのも納得する。
だが案ずるより産むが易しの回路でフサキンは考え”後で戦闘してみたら慣れるかもよ!次マリちゃんの武器貸して!”と言うとマリキンは片手で刀の先を地面にざくり、と突き刺しプリペイドカードをフサキンに渡す。
普段あまり触らない物にフサキンは興味津々てまじろじろとカードを見るが”そんなに珍しいか?”とマリキンが苦笑しながら言う。
「それで!?どうやって浮かせるの?」
「あー…こう、とりあけず念じれば良いんだよ」
「念じる、ね!成程…」
マリキンに言われた通りにカードに浮けと念じる。だが虚しくカードが浮く事は無かった。
ショックさにフサキンが地面に掌と肘を付けるとマリキンが慰めの言葉を掛ける。
「ま、まぁさっきフサ言ってただろ?だから戦闘してみたら変わるかもな」
「だ、だよね…やってみなきゃ分からないよね…」
お互い配置に付き武器を構える。さぁ、っと風が通り木を靡かせる。
そして、何処かで水滴がぽつんと落ちた音が響いた瞬間、戦闘が始まった。
フサキンとマリキンは泥試合になる事も知らずに。