その場に膝を付いた。
母「…夜逃げよ」
母「あの男は、金持ちだからって調子に乗って…膨れ上がった借金を私たちに押し付けたの」
ky「そ、そんな」
母「さっき…借金取りが来たの」
母「金になりそうな家具全てを持って行って…」
母「う…うぅ…泣」
ky「母さん…」
そして…俺の地獄の日々は、ここから始まった。
教室に着くと、俺の席の周りに生徒が集まっていた。
ky(ん、なんの騒ぎ?)
俺の机には、黒いマーカーで何かが書かれていた。
ky「…は?」
机には、数々の悪口が書かれていた。
「バカ」「アホ」「学校くるな」「調子に乗るな」「死ね」その他もろもろ。
「あ、ご本人が来たよ笑」
ky「お…お前ら、何してんだ?」
ky「こんなことして、許されると思うなよ!」
俺は机をドンッと叩きつけた。
それでも、生徒達はクスクス笑っている。
そのとき…いつもの3人がトイレから戻ってきた。
ky「あ、ちょうどいい所に! 」
ky「おいお前ら!俺の机を掃除しろ!」
rtusgt「…」
ky「おい!聞いてんのか!?」
3人が教室に足を運ぶと、生徒達の目の色が変わった。
「おはようございます、rtさん」
「rtさん、バック持ちましょうか?」
rt「ん、ありがと」
gt「人気者だね、rtさん笑」
us「まぁこうしたのはrtだしね」
突然のことで、俺は頭が追いつかなかった。
ky「は、はぁ…?」
声が震えている。
rt「分からないみたいだから、教えてあげる」
rt「暴れると面倒だから、こいつ抑えて」
「はい」
生徒達は、俺の両腕を掴む。
ky「お、おいっ!!離せよ!!!」
必死に抵抗をしたが、大人数を1人ではどうすることも出来なかった。
rtは、俺の顎をくいっと持ち上げる。
rt「ご自慢のお父さんがいなくなって、どんな
気分?」
rtが発した言葉に、目の奥に光がスっと消えた。
ky「!?…ど、どうしてそれを」
rt「俺のお父さん、ヤクザなんだよね」
ky「え…?」
rt「昨日、kyくんの家で家具をもらったよ」
rt「まぁ自業自得だよね笑」
rt「恨むなら、お父さんを恨んでね」
us「こいつにはかなり鬱憤が溜まってたし、ちょうどよかったね笑」
まだ頭が追いつかなかった。
ky(お…俺がいじめてたrtは、ヤクザの息子?)
今、自分が置かれた状態に鳥肌がたった。
rt「じゃあ、さっそくはじめよっか」
ky「な…何を?」
rt「お仕置きだよ」
ky「…っうぁ!?」
usは俺のお腹を足で踏みつけた。
ky「んぁう…!?」
ky「おぁ”あっ!や、やめ」
us「ほら、お前らもやっていいよ」
ky「まっ…まって!!」
数名の生徒達は、見たこともない笑顔で俺を踏みつける。
「ははははっ笑 あははは笑!!」
ky(ぐっ…苦じぃ…)
生徒たちの輪から抜け出そうとすると、gtは俺の髪の毛を引っ張った。
ky「ぅ”..」
gt「何逃げてんの?笑」
gt「まだまだ頑張ってよ」
ky「そ、そん…な…」
それから3日間、生徒達の視線が痛かった。
どうやら、俺の事情は全校生徒にばれているらしい。
トイレで閉じ込められたり、
体操服や机の中に弁当のおかずをいれられたり、
授業中も文房具を投げられたり、
教師達は、今までの俺に鬱憤があるのか見て見ぬふりをしていた。
こんなに絶望感を感じたのは初めてだった。
ky「…」
あちこちからくすくすと笑い声が聞こえてくる。
「何あれ笑 すっかり大人しくなってんじゃん」
「すっげーボロボロ笑 ウケる笑」
rt「…くふっ笑 いい気味」
ふらふらと廊下を歩いていると、3人がこちらを見ていることに気がついた。
gt「うわっ、こっちみた笑 」
us「死にそうな目してんな〜笑」
ky「…っ」
命乞いをするように、gtの足にしがみついた。
ky「お、お願いします..!」
ky「もう許してください…」
溜めていた涙がポロッと零れる。
ky「なんでもしますから…!!泣」
ky「お願いします! !泣」
「おい!gtさんから離れろ!」
gtから無理やり離されると、gtはギロッとこちらを睨みつける。
gt「…ねぇ」
gt「俺がいつしがみつけなんて命令したっけ?」
ky「そ、それは…!」
gt「悪い子には、お仕置きが必要だね」
gtは、内履きを俺に見せつける。
gt「お前のせいで靴が汚れちゃったじゃんか」
舌をべ〜と出し、人差し指で舌を指す。
gt「舐めて綺麗にしろよ」
ky「…え?」
その言葉を聞いて、ゴクッと唾液を飲む。
us「ドSだねぇgtさん笑」
rt「ほら、命令だよ?kyくん」
ky(う、 嘘だろ?)
ky(こんな大勢の生徒に見られながら…?)
周りを見ると、生徒たちはにやにやと笑いながらこちらを見ている。
どうやら「やらない」「逃げる」という選択肢は無いみたいだ。
gt「おい、早くやれよ」
gt「聞いてんのか?」
ky(…くそが)
俺は四つん這いになって、gtを見つめた。
gtの靴に舌を当てると、複数の笑い声が廊下中に響いた。
ky「ん…ぅ」
ky「はぁ…ん…んふっ…」
us「あはっ笑 可愛い」
rt「…えろ」
ふとgtを見ると、顔を手で抑えて笑っていた。
gt「やっば…たまんない」
gt「にやけ止まんないわ笑」
ky「ぅう…泣」
誰も助けてくれない。
それどころか、生徒達はいじめに貢献して楽しんでいる。
あの日から母もおかしくなって…新しい男を見つけては追い出され、 俺の居場所なんてどこにもいなかった。
gt「ねぇkyくん」
gt「放課後、校舎裏に来て」
gt「わかった?」
ky「…はい、わかりました」
反論したらどうなるかわからず、ただ奴隷のように玩具にされて遊ばれていた。
gt「ふふっ…いい子だね」
gtは、俺の頭をポンポンと軽く叩いた。
校舎裏に着くと、rtとgtがいた。
gt「あ、やっときた〜笑」
rt「こないのかとおもったよ」
今度は何をされるのか、震えが止まらなかった。
周りをきょろきょろと見ると、あることに気がついた。
ky「あ、あの…usさんは?」
rt「ん?いるよ」
rt「後ろに」
背後に違和感を感じると、usは俺の首を掴んでいた。
ky「んぁ!?あぁあああ”!」
us「つっかま〜えた♡」
力強く首を絞められ、呼吸ができなくなっていった。
意識が朦朧としていく。
ky「んん…ぁ…」
rt「さて、こいつ連れてこっか」
us「まだまだやりたいお仕置きは残ってるからね〜」
gt「ふふっ笑 そうだね」
視界がグラッと傾くと、俺の意識はスっと消えた。
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