※ご本人様には関係ありません
※先輩後輩
※学パロ
10話超えたのでここからフォロワー様限定です‼️
『ごめんっ!急に友達が家来てできんなった……』
昨日の履歴を見返す。
昨日は、クソ先輩と……、
先輩のあの熱い体温が思い返される。体が熱い、。
まぁ、先輩と色々や……って、そっから帰ってたらこのメッセージ。
こんな時間帯に押しかけてくる友達とか、クソ先輩も可哀想ですね(笑)
昨日は……初めてやっ……、た、けど……まぁ……体がどこか痛いわけでもないし……、いつも通り学校行ける、か……。
そういや俺同性に童貞奪われるとか、……よりにもよってあのクソ先輩って……っ////
思い出すだけで顔が赤くなるのが分かる。やばい、家族の目が痛い……、
syp「……、いってきまーす……」
ぐるぐるとした感情を抱えつつ重い扉を押し開ける。
そうすればクソ先輩が……、
syp「……あれ、」
車の少ない道路は至って静かで、空気の走る音だけが響いていた。
今日は、あの先輩がいない。
まあ別に……おらんでも支障は無いし。
久しぶりに自転車に乗る。いつもの何倍ものスピードで背景が流れる。
どこか寂しいような……いや、な訳ないか。
駐輪場に着くといつも通りチーノに会う。
校門のほうで、クソ先輩と大先生が歩いているのがみえる。
周りが少し騒がしいのは、気にしないことにした。
ci「……お前って固形物食べんの?」
昼休み。前に座るチーノがカツサンドを頬張りながら聞いてくる。
syp「ゼリーは固形物やろ」
ci「固形物やないって」
syp「え〜……、?」
ゼリー飲料を片手にスマホをいじりながら、適当にチーノの話を聞く。
ci「あ、そーいやさコネシマ先輩彼女できたらしいやん?」
syp「……え」
ci「学校の裏掲示板で女子が騒ぎよったで?ww」
チーノはにやにやと揶揄うようにこちらを見る。
あれ、俺クソ先輩と付き合ってる……っけ、
syp「え、相手って誰……、?」
ci「え、お前やないん!?!?」
何人かの目線がこちらに向き、チーノは気まずそうに目を逸らす。
ci「あー……ごめん、」
syp「ぃや……、」
え、俺以外の相手ができたってこと??それとももう付き合ってる判定???確かに身は交わした……けど、
ci「あ、俺先生に呼び出されてるから!!ごめんっ!!!」
チーノは手を合わせて俺の机に広げていた荷物をまとめ、教室を出ていく。
疑問符が頭を飛び交う。
もしかして、俺以外の……、?
心臓には、黒い感情が疼くだけだった。
syp「あ、……クソ先輩、」
kn「ん?……あ、ショッピ!」
放課後、帰り道。偶然にもクソ先輩に会う。まあそりゃ、家近いし会うことは多々あるんやけど……
kn「部活は?」
syp「帰宅部なんで」
kn「あ〜」
自転車に乗ろうとしたのをやめて、自転車を押しながらクソ先輩の隣に立つ。
kn「あ、昨日、大丈夫やった……、?」
syp「あ……、はい、/////」
良かった、と安心したようにクソ先輩は笑う。ちゃんと気遣いしてきて優しいところとか、どこかむかつく。
けどそんな中、あの黒い感情がモゾモゾと心臓を這う。
syp「……先輩とワイって、付き合ってるんですか」
ただ、昼にチーノが言ってたことが気がかりでしかなかった。
あのチーノの言葉からずっと、心臓が痛い。真偽を知れば、この感情は……、
kn「え……ショッピが答えくれたら、やない……、?」
きょとんとしたようにクソ先輩はこちらを見つめる。
パチン、と何かが弾ける。
……確かに、俺は先輩の告白の答えを返してない。
つまり、付き合ってない……、?
先輩本人に彼女の有無を聞くのはどこか怖くて、別のことに話題を置く。
syp「なんで昨日……抱いてくれたんすか、」
好きだから、とか。そんな一言を求めて。
kn「え、あー……、抱いてほしそうやった、から、?」
syp「え、」
冷たい汗が首を伝う。冷風が頬に打ち付ける。血管がどくどくと波打つ。
syp「……ワイ以外でも、ヤってたんすか、?」
kn「え〜……どーやろ?」
否定しないってことは、そういうことやないすか。
得体の知れない黒い感情はどんどん大きくなる。俺を飲み込むように、どんどんと。
syp「あ、……ワイ、こっちなんで」
kn「ん、じゃーなー!」
満更でもなさそうに先輩はこちらに手を振る。
目も合わせたくなくて、家まで自転車をいつもより早く漕いだ。
クソ先輩のことは別に、好きではないし。
彼女ができようと、遊びで抱かれようと、どうでもいいし。
別に……、
別に……、、。
溢れ出しそうになった感情がうざったらしくて、噛み締めるように舌を噛む。
どうでも良いんだ、どうでも……
最近、どうにもあの先輩に振り回されてばかりで感情が忙しい。
なんで、ここまで情深くなっていたのか。
チーノにだって、ここまで干渉はしていないのに。
耐えられなかったなけなしの涙が、ぽつりと手の甲に落ちる。
たった一滴の醜い感情が、俺を支配する。
ボーッとしながら自室までの階段を渡る。
ただ、生きてる心地がしなくて。
制服も着替えずに布団にうずくまる。
何も考えたくなくて布団にうずくまったまま動かないでおく。
ただ、暖かかったはずの布団が冷たくなっていくことは分かった。
あーあ、
好きになんて、ならなきゃ良かった。
布団にうずくまったままどれくらいが経ったのだろう。
1時間な気もするが、きっと10分くらいしか経っていない。
今日が金曜日で、土日で先輩に合わなくて良いだけマシだ。
突如、スマホの通知音がなる。
無気力なデジタル文字で、活発な文字が描かれていた。
『一緒に会うって話さ、今週の日曜日じゃダメかな?』
次回は遂にネットの先輩とsypくんということで!!
途中展開早くないかな💦語彙力不足でして💦💦
閲覧ありがとうございました!