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気分が悪く、すぐに寝たいと思ったわたしは歓迎会には出席しないことにした。アリス『ハーマイオニー、わたし寮に戻るよ。マクゴナガル先生に聞かれたら、そう言ってほしい。』ハーマイオニーにそう伝え、寮への道を急いだ。合言葉を言い、太った婦人に道を開けてもらうと、わたしは談話室に転がり込んだ。すぐさま自分の部屋に蹴込み、布団を被った。隣で羽に突っ込んで眠るニーファに挨拶をした頭をアリス『ニーファ、おやすみ…』それだけ言うと、私は倒れるように眠ってしまった。
ハーマイオニー『アリス!起きるのよ!』ハーマイオニーの声で弾かれるように起き上がった。わたしは電光石火のごとくシャツを着て、ネクタイを締め、靴下を履き、ローブを身に纏った。アリス『昨日の歓迎会だけど…闇の魔術に対する防衛術の先生とか来た?』そう言った瞬間、ハーマイオニーの表情が引き攣った…ような気がした。 ハーマイオニー『え…新しい、先生?』アリス『大丈夫?ハーマイオニー。』ハーマイオニー『授業がきたら話すわ…』わたしは首を捻りながら食堂まで歩いて行った。
アリス『ハリーの裁判に参加した人が先生だってえ??』わたしは驚いて食べかけのベーコンを皿に落としそうになった。慌ててフォークで掬い上げながら話を聞いた。ロン『魔法省から来たやつだろ?信用できるのか?』ハリー『ファッジの部下なんだ。何をしにきたのか。』会話をしながら朝食を進めた。ハーマイオニーから聞いた通りだと、先生の名前はドローレス・アンブリッジ。女の先生で、闇の魔術に対する防衛術の担当教師みたいだが…この学校に来る闇の魔術に対する防衛術の先生はろくな人がいない。三年生のときのルーピン先生を除き、ろくな人がいなかった。ムーディ先生も良い人だが、あの時のやつは死喰い人が化けていた。校長、気づかないのかい…と思ったが、今はどうでもいい。アンブリッジ先生がどんな人なのかはわからないが、厄介事が生まれるのは間違いない。その事を身で感じながら、ハッカキャンディを口に入れた。
アリス『ハーマイオニーはどうしてアンブリッジ先生が苦手なの?まだ授業だって受けてないよ』勝手ながら疑問を口にすると、ハーマイオニーがわたしが聞くのを待っていたかのように話し出した。ハーマイオニー『あの女…学校を乗っ取ろうとしているんじゃないのかしら。』ハーマイオニーが言いたいのは、あの人が最近臆病になっているファッジの部下なら、ヴォルデモートの復活を広められないようにあらかじめ手を打った、ということ。確かにそれなら説明はつく。 アリス『じゃあアンブリッジ先生の動向を見張らないとね。』わたしがそう言うとハーマイオニーも頷いた。今後対策を練らなければ…
教室に着いたため席に行くと、パーバディが紙で鳥を作って飛ばしていた。上手だ…わたしはいまいちその魔法ができない。どこを飛んでいくのだろう。…!クラッブがパチンコで鳥を…いいや、そのまま飛んで行った。よかった… アリス『!?』急に鳥が燃え上がって…墜落したのだ。丁度パーバディの机の上に。振り返ると、後ろにずんぐりとした、どぎついピンクの服を着た女の人がいた。この人がアンブリッジ先生なのだろう。アンブリッジ『おはよう皆さん。』聞こえたのはゾッとするような甘い声。ああ、一発でわかる。