目が覚める。床には血だらけのカッターが落ちていた。家出計画どうしよう。
何だか今日はいつもより体調が悪い気がする、頭も痛いし、喉も痛い、おまけに咳が出る。まずいかもしれない。
ふと、スマホを見ると、着信音が鳴った。
社長からの電話だ。
⚔️「あ゙ーッ…もしゴホッ…ッも゙…し……」
🏢「剣持さん!?大丈夫ですか!?」
ズキン、と頭が痛くなる。
⚔️「しゃ…ちょ゙ッ……ちょッ…ゲホッ……こえッ…」
🏢「あぁ……すみません……」
🏢「剣持さん、体調悪いんですか?」
⚔️「いッ…え゙………だいじょッぶ……で…ず」
🏢「絶対大丈夫じゃ無いですよね、今から家行きますね……」
電話が途切れてしまった。まずい、社長が家に来たらバレてしまう。どうしよう。
動こうと思ったが、体調が悪すぎて、少しでも動いたら吐きそうだ。
色々考えていると、頭が更に痛くなってきた。
僕の意識はそこで途絶えた。
【社長目線】
剣持さん大丈夫だろうか。
とりあえず近くの薬局で冷えピタや薬などを買って行こう。
剣持さんの家はここか。
『ピーンポーン』
出ない。
ドア開いてるかな、流石に開いてないか。
🚪『ガチャ』
……開いた、鍵掛けてないのか?危なくない?
🏢「失礼します……」
剣持さんの部屋ここかな?
🏢「剣持さーん、開けますね」
🏢「!?」
そこには倒れている剣持さんと、血だらけのカッターがあった。
🏢「剣持さん!?大丈夫ですか!?」
全く起きない、呼吸はしている。
とりあえずベッドに寝かせて、冷えピタを貼ってあげる。あとはどうする事も出来ないので、剣持さんの横に座って起きるのを待っていた。
その間に今起きている事をろふまおの皆に知らせた。知らせて良かったのだろうか。
皆は飲み物や食べ物を買って、剣持さんの家に来てくれた。
🌞「もちさん!?大丈夫!?」
🏢「大丈夫じゃない気がします……」
🥂✨「社長、熱どのくらいあったか分かる?」
🏢「恐らくですが39℃くらいあったんじゃないでしょうか……?」
🌞「ていうかもちさんリスカしてたのかな?」
🏢「そうとしか考えられなくて……」
🥂✨「だよなぁ……」
皆で話していると剣持さんが目を覚ました。
【剣持目線】
何だか話し声が聞こえる気がする。幻聴かな?
⚔️「ゔッ……うーん゙……」
🏢「起きましたか?」
🥂✨「大丈夫?もちさん?」
🌞「起きてよかったぁ……」
……これかなりまずいんじゃないか?
確かカッターとかを片付けようと思って…
そこから記憶が無い。気を失ってたのか?
という事は………カッターは…そのまま?
やばい。絶対にバレてる。
⚔️「ゴホッゴホッ……しゃ゙ッちょ…ゔッ…」
⚔️「なん゙ッで……来だの…ッ?」
🏢「すみません……心配過ぎて…」
🥂✨「もちさんまだ体調悪そうだし、まだ寝てたほうがいいんじゃない?」
🌞「顔色めっちゃ悪いよ…もちさん大丈夫?」
え……?なんでこんなに優しくするの?
こんな僕に、なんで?
僕に優しくするなんて、時間の無駄だ、帰った方がいい。僕なんて要らないから気にしなくていいのに。
⚔️「僕ッば…大丈夫な゙のゴホッ…で…」
⚔️「みん゙な…ケホッ……かえ゙っでい゙いでッす…」
🥂✨「いや、俺達ももちさんと話したい事あるし…」
🌞「この状態でもちさんを置いて帰るわけ無いじゃん!」
🏢「ところで、親御さんはいつ頃帰ってくるんでしょうか…」
⚔️「しばらくッ……かえっ゙て…来ない゙ですッ」
皆「えっ?」
🏢「剣持さんはまだ高校生ですよ?」
🌞「流石にダメでしょ……」
🥂✨「もちさん、とりあえずもうちょい寝よか、」
⚔️「ありがとうッ……ケホッゴホッ…ございま゙すッ」
【社長目線】
そう言って剣持さんは直ぐに寝てしまった。
🏢「で、どうしましょうか…」
🥂✨「もちさんはリスカ、バレなく無いのかな?」
🌞「そりゃそうでしょ……どうする?」
🏢「とりあえず他のライバーさんには秘密で、」
🥂✨「そうっすね…」
🌞「あと、親御さんがしばらく帰って来ないって言ってたよね、もちさん…」
私もそれが気になっていた。酷くないか?親として。息子を1人で家に置いてって。
🏢「でも、しばらく帰らない、という事は私達だけで看病出来ますね!」
🥂✨「そっかぁー!」
🌞「まあもちさんが起きたらまた話しましょう!」
🏢「そうですね!私、剣持さんの為にお粥作って来ます!」
🥂✨「了解っす!」
【剣持目線】
「━━━━!━━━━━━━━━……」
「━━━━━━━━━?━━━━━━。」
「━━━!?」
あれ、3人が居ない。声はするのに。
リビングかな、と思い僕は立ち上がった。
頭痛は治まったが、身体はダルいし、喉が痛い。
⚔️「しゃ゙ちょッう……ふわッくん゙…ゴホッ…かい゙だッくん゙………」
🏢「体調どうですか?」
🌞「喉痛い?大丈夫?」
🥂✨「もちさん、お粥食べれる?」
なんて優しいんだ。
⚔️「お水ッ…飲み゙たいッ…」
🏢「どうぞ!」
冷たくてとても美味しい。体全体が冷えていく。
⚔️「お粥ッ食べても゙…いいですかッ?」
🥂✨「おけ!用意してくるー!」
⚔️「いただきますッ!」
めっちゃ美味しい。やっぱり社長はすごいなぁ。僕も見習わないと。
🏢「あの、剣持さん。」
⚔️「どうしたん゙ですかッ?」
🏢「部屋にカッター置いてあったじゃないですか。」
…………まずい、完全に忘れてた。どうしよう。
🏢「あれ、何に使ってたんですか?」
⚔️「えッ……と…あの゙ッ…」
言い訳を考えろ。
🥂✨「もちさん、今言い訳考えてるでしょ。」
⚔️「えッ?」
なんで分かったんだ。そんなに顔に出てたか?病み上がりだから?
🌞「もちさん、大丈夫だよ。怖くない。」
🏢「そうですよ、私達は剣持さんがないを言っても離れないです。」
考えろ……、
???「流石にないわ……」
???「そんな事する人なんだ……」
???「お前ってそんなんだったんだ…」
僕が相談して、言われたことある言葉。
信用していいのか?この3人を。
本当に?裏切られたらどうする?
3人は僕を真っ直ぐな目で見つめてきた。
僕は、どうしようか凄く考え込んでしまった。
【ハッピーエンド】 【バットエンド】
どっちがいいかコメントお願いします。
気分によってはどっちも作るかも……?
コメント
8件
主さんのこのみのほうで!!どっちも好きなので!
ハッピーエンドかなどっちも好きだけどっ!
書くの上手すぎない?神やん....両方がいいけどどっちかと言えばハッピーエンドがいいです!