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赤「ん…」
赤「…あれ、ここ何処…?」
目を開けると知らない場所に立っていた。
一面真っ暗で、先が見えない。
赤「ないくん…?どこ…」
真っ暗で何も見えない。
でも、もしかしたらないくんがいるかも。 ないくんを探さなきゃ。
??「あんたなんか産まなきゃよかった!」
赤「びくっ」
手探りでないくんを探していると、聞き覚えのある声とセリフが背後から聞こえた。
赤「え、あ…母、さん」
??「お前は失敗作だ、この出来損ない」
また背後から声がする
赤「父さっ…」
??「調子乗ってんなよ、カス」
赤「や、そんなことなっ…! 」
全部全部聞いたことのあるセリフ。
これ以上聞きたくなくて耳を塞ぎ蹲る。
赤「やめて…ッ!!やめてよっ!!聞きたくない!ポロポロ」
泣きながら懇願しても声は止まない 。
耳を塞いでいても聞こえてくる。
「あんたなんか要らない」
「さっさと死ねばいいのに、なんで生きてんの?」
ごめんなさいごめんなさい、生きててごめんなさい。迷惑かけてごめんなさい。出来損ないでごめんなさい。俺が悪いのは分かってるから。だから…
??「ーーーー」
…誰かが呼んでる。なんて言ってるの?
??「ーーー」
聞こえないよ、もうちょっとこっちに来て
??「ーーすー」
もう少しで聞こえる。もう一回言って?
??「わすれちゃったの?僕のこと」
赤「っえ…」
赤「っ!!はぁ、はぁ……夢、?」
気づいたらそこはホテルのベッドで、さっきのは夢だと認識する。
桃「ん…りうら大丈夫?魘されてたよ」
赤「、!ないくん…ポロ」
夢のせいかなんだか怖くて、ないくんに抱きつく。
桃「…こわい夢見ちゃった?」
赤「ん……」
桃「そっかそっか、大丈夫だよ〜…俺がついてるからねぇ」(撫)
そう言って優しく頭を撫でられる。
手の大きさは俺とあまり変わらないのに、すごく安心する。
桃「俺が守るから、安心して寝てね」
赤「…グスッ 」
桃「すぅ、すぅ…」
赤「そっちが先に寝るんかよ…」
普通こういうのって俺が寝るの見守るんじゃないの?まぁいいけどさ…
赤(ごろんっ (寝返りで桃の方向く)
赤「…やっぱ自分も泣いたんじゃん」
顔を見ると、ないくんの頬と目が濡れていた。
睡眠大好きなないくんがあの時間に起きてたってことは、怖い夢でも見たんだろう。
…自分も泣いてたくせに、俺のこと気にしてくれたのかな。
赤「…」(ぎゅっ)
赤「ありがとね、ないくん」
ないくんを抱きしめて、再度眠りについた。
コメント
11件
やばいこうゆうお話大好きなんすよね🙈🙈💕💕 続きが楽しみすぎて夜しか眠れない(?)
精神年齢低いくせにちゃんと年上やってんな~桃さん、、😭😭 って思ったら桃さんも泣いてたのね、、何それおばちゃん泣いちゃうよ、😭😭(??
うぅ、、、、😭なんて優しいんだ、、、。