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漫画8巻のネタバレ含みます
花寧々
初小説なのであまり操作が分かってないです
日本語下手です
「初恋?」
ざわざわとした教室で親友の葵と恋バナをしていると葵から初恋の話について聞かれた。
恋バナと言っても葵は聞いてもはぐらかされて結局は教えてくれないので寧々が一方的に話しているだけである。
「初恋かー…」
寧々は少々⎯⎯⎯。いやかなり夢見がちな少女であるが初恋となると話は別だ。夢見がちなだけあってロマンのある初恋を求めていた寧々にとって初恋はロマンからほど遠いものだった。
「実は初恋覚えてなくて…ごめんね?」
寧々の初恋は小学生の時の友達の兄であった。兄と言ってもかなり年の離れた兄妹であり、兄はとうに25を超えており、結婚もしていた。指輪の存在を気付いた時は家に帰り、一人で泣いていた。小説や漫画では禁断の恋と称したロマンだったが現実ではそんなものなくて、子供ながらに酷く傷ついた。そんなこともあり、初恋について話しずらく、誤魔化してしまった。寧々はかなりのお人好しで自分の親友に嘘をつくのは心が傷付いたが話してしまえば思い出してしまい泣いてしまい、空気が台無しになるかと思ったので仕方なく嘘をついた。
「そっかー。残念。」
そんなことを呟いた葵の背景から僕の初恋は勿論アオちゃんだよなんて聞こえてきたがいつも通りなので誰も気にしていなかった。
「そういう葵は?」
なんて言えば5時間目のチャイムがなったので残念ながらに席に座った。
「ヤシロ、手が止まってるヨ」
さっきの話に思い浸っていると寧々の頭から声が聞こえきて、ここが女子トイレであることを思い出した。
「ごめんね。花子くん」
ふと気になった。花子は怪異ではあるが、元は人間。初恋どころか恋の1つや2つあってもおかしくはない。
「花子くんの初恋はどんなだった?」
なんて聞くと彼はあきらかに動揺しており、胸が痛くなった。初めての感覚だった。出来ることなら知りたくなかった。でも人間は欲深いもので知りたくなってしまう。知りたいのに知りたくないなんて矛盾を掲げて。自分だったらいいのにって思ってしまう。
「エ〜、そんなにしりたい?」
「うん。知りたい」
「…なら、ヤシロも教えてよ。ハツコイ」
そう言われて思わず顔を顰めてしまう。親友にすら言えなかった話。でも、言わなければ教えて貰えない。天秤に乗せた時、どっちが重いか、なんて寧々にすら分からない。でもその時の寧々には花子の初恋の話の方が凄く重かった。
「…友達のお兄さんが初恋なのよ」
「ふ〜ん。」
「ほら、私は言ったんだから花子くんも!」
「エ〜…何十年も前だからあんま覚えてないヨ、?」
そう言って花子は自分の初恋の事を語り出した。
「オネーサンなんだけどすっごく綺麗な人だったよ。」
“綺麗”、その言葉1つで寧々の心は凄く傷んだ。でも、それを顔には出さずにうんうんと頷きながら静かに聞いた。
「可哀想な人でね、好きな人に百回告白して百回振られたうえに騙されて全財産とられちゃったんだってサ。」
…ん?
と寧々の中で1つの疑問が生まれた。
そう、たった今言われた言葉だが、寧々の中で凄く聞き覚えがあった。前に牛に轢かれて一人彷徨っていると1人の少年に会ったことがある。その時、花子くんと光くん、ヤコさんの元に戻りたい気持ちでいっぱいで短冊を必死に探していた。1つ足りなく、どうしようかと思っていた時にその少年が探していた短冊を持っていた。その短冊欲しさに嘘をついてまで貰おうとした寧々だが結局は貰わなかった。
その時付いた嘘が今言われた言葉と酷似していた。
もしかしたら。もしかしたら自分では無いか?
「しかも足がすっごく腫れてた。」
腫れてないわよ!!と口には出さずに心の中にしまっておいた。
「でも、笑顔が可愛くて俺にオマジナイをしてくれたんだ。」
そう淋しそう顔で言うもんだから寧々自身も淋しくなってしった。
「短冊。渡したけど返されちゃったし。」
「⎯⎯、花子くんは何を願ったの?」
「えッ、?」
「短冊、貰ったんでしょ?」
寧々は普に持ってる限りの短冊を全部渡した。でも、結局、何を願ったのかは知らない。寧々は飛行士になりたいと願ったと思っていたが、本当にそうなのか不思議と知りたくなった。
「…さァね。」
「え?教えてくれないの?」
「だって、言ったら叶わなさそうジャン?」
「なら、そのお姉さんの名前とか…」
「昔のことだから覚えてないヨ」
「えぇっ、そんなぁ…」
残念そうに言う寧々から少し離れて窓際に座った花子は小さく言った
「 ⎯⎯ オネーサンに逢えますように 。 」
わわ 、 始めてすぎて操作がおぼつかない…!
お姉さんの名前覚えてなくて会ってることに気付かない花子くん見てみたいですね!!
初恋の相手に会ってるのも気付かないの可愛いなって…👉🏻👈🏻