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ジュベーテ
この一言をアナタに直接伝えられたら、どれほど良かったでしょうか
今、私ができるのは、アナタへ手紙を送る事だけよ
登場人物の紹介
フランス 女性
イギリスに特別な感情を持っている。
今回の主人公
イギリス 男性
フランスと同じく、フランスに特別な感情を持っている
死者。
注意
今回の作品は、戦争賛否など、他人を貶す訳ではありません。
パクりなどもしていません。パクりも無しでお願いします
テラーノベル初心者です。あたたかーく見守ってください!
イギリスへ
私、今日はアナタの兄弟達に会ってきたわ。
スコットランドと、ウェールズ、北アイルランド。
三人とも、アナタと顔がよく似ていたわ
まるでアナタの生き写しみたい。
そうそう、アナタ、三人からイー君って呼ばれていたのね。
後で、からかってあげるわ。
首でも洗って待っていなさい
それじゃあ、また明日。
イギリス、ジュベーテ。
フランスより
「よし、書けた!後は添えてくるだけね。」
一年間、書き進めていくうちに、どんどん英語が上達していった。普通の場合だったら、良いことなのだろうが、今となってはそれが、イギリスが死んだ、という証明にしか考えらず、苦悩する自分がいる。
明るそうに振る舞っていても、普段通りに振る舞っていても、アナタの事を考えるだけで、胸が張り裂けそうで仕方がない。
「どうして、自殺なんて馬鹿なことをしたのかしら、、、?」
「どうして、、、?私、まだ伝えられていないのにね、、、」
あの頑固なイギリスの事だから、
「自分の国以外の言葉?覚えないに決まってますよ」
とでも言うのだろう。
だから、最後だけは、フランス語で書かせてもらった。
アナタに直接伝えられていれば良かったのに。
でも、昔の私はそんな勇気がなかった。
私としても、近くの島国は自分より強いことが分かっている。でも、そんな国の事が好き。イギリスからしてみれば私はライバルであり、少々弱い相棒、といったところだろうか。
今となっては、確かめようがないけれど。
そういえば、イギリスには恥ずかしくて言えないけれど、スコットランドと、ウェールズ、北アイルランドの見た目は生き写し、と比喩できるほど似ているけれど、見た目で、一つだけ違うところが合ったわ。
そこは、目の色よ。
アナタの目の色は、赤が効いた青色で、青みが強かったわ。例えると、夕陽に照らされる海面、といったところかしら。
初めてあったとき、アナタの目の色に見惚れていたもの。
そこは良く覚えているわ。
あと、好きな紅茶も違うわね、、、
アナタはダージリン、ウェールズはアールグレイティー、北アイルランドはアップルティー、スコットランドはラプサンスーチョンね。
ラプサンスーチョンをアナタが仕入れてきたから、といって飲ませてもらったけれど、あまり私の口には合わなかったわ。
懐かしいわね。
「この事を全て、アナタに直接伝えられたとしたら、どんなに幸せなのかしら?」
この言葉が今のフランスの心を物語っていた。
「さ、そろそろ物思いに耽るのは止めにして届けていきましょうか。」
そう、フランスはボソッと呟き、支度の準備をした。
「さ、イギリス、この手紙、読みなさいよ?また、明日。」
フランスはそう呟き、手紙の側に桃色の胡蝶蘭を置いた。
まるで自分の気持ちを代弁するように、フワッと胡蝶蘭が揺れた。
そうして、フランスはその場を離れた。
墓に白色のユリを添えて。
「此方からしたら、貴方が生きていて、心から躍り狂ってしまいたい程嬉しいのですがね。」
そう、シルクのスーツをきた紳士は、小さく呟いた。
フランスは気づくよしも無いだろう。
桃色に染まった胡蝶蘭がもう1本、増えているのは。