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あの日。
まだ停学中、4月のはじめくらいなのに大雨で雷も鳴っていた日、 家の前の道路で雷が落ちた。
こんな近くは珍しいなと思い、窓の外を見た。
するとそこには、女の子がしゃがみこんでいた。
「…は?」
なんであんなところに?なんで大雨のなか?
疑問が溢れてくるばかりだった。
俺の中の正義が出てきたのか、「助けないと」と思ってしまった。
.
「アンタ、大丈夫?」
傘を差して、女の子のもとへ寄った。
『”&m#n)』
訳の分からない言語を使っていた。
外国人か、と思っていると女の子が話した。
『ぁり、ぁとお ござぃまう』
「あ、どーいたしまして」
拙い日本語で感謝を述べた。
すると、手でTポーズをした。タイム?と思っていると、女の子はペンを取り出した。
『 』
そして、呪文かなにかを唱えた。
『あ、あ あ〜』
『あの、言葉わかります?』
『はー、まさか古代語だとは。』
流暢な日本語を使いだした
「えっ、なにそれ」
『なにって、魔法ですけど。』
『めちゃくちゃ戸惑ってどーしたんですか』
「ここには魔法なんてナイヨ…」
『えぇ゛!?』
女の子はめちゃくちゃびっくりした。
「…あー、一旦俺ん家来る?」
『行かせていただきます…』
「俺は業 赤羽業」
『トラッポラ デス…』
「ね、名前は?」
苗字なんだろうな、と思って名前をきいてみた。
『お兄ちゃんに気安く名前を教えるなって』
「いーの もうウチ入ったんだから。」
『それもそっか』
『カイプ・トラッポラ』
「へー なんかかわいい響きだね」
『アリガト…』
.
日本でのルールや常識などを教えていると、魔法のある世界との共通点があったらしい。
その流れで魔法のある世界のことを教えてもらった。
そしたらなんだかんだ仲良くなった。
「てか、寝泊まりするとこある?」
『…ないっぽい』
『とりあえずにぃにに連絡するね』
.
『なんか業のこと伝えたら「泊まらせてもらえ」だって。』
『ね、いい?』
「多分いいと思う」
.
両親から承諾がおりた。
「帰れるまでここにいていい」と。
「よかったね」
『ほんとにありがと! 命の恩人すぎる』
『記念写真~』
「いぇ〜い」
パシャ、と写真を撮る音が鳴り響く。
『マジカメにあげていい?』
「いーよ」
.
あの日。
お兄ちゃんと家で一緒に、 にぃにと連絡をとっていた日、お兄ちゃんがふざけてハーツラビュルへ転移魔法を私にかけた。
急に魔法をかけられた私はびっくりして目を瞑った。
目をあけると、知らない景色が広がっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
やばい 知らないとこきた
しかも大雨だし
.
は?兄貴なにしてんの
.
ごめんミスった
.
お兄ちゃんさいてー
もうにぃにしか信じない
.
え
.
はい兄貴乙~
カイプは俺だけみてればいいの
.
そーする
.
カイプ😭😭😭
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
どーしよ
.
「アンタ、大丈夫?」
『あぇ…あざす、?』
頭がパンクしてるなか、誰かが私に話しかけた。
声のするほうへ顔を向けると、傘を差し出してる少年がいた。
なんか発音の仕方、古代語っぽくないか
『ぁり、ぁとお ござぃまう』
感謝ってこんなかんじだったよね
「あ、どーいたしまして」
なんか微笑んでるしあっていたんだろう
時間をもらって、翻訳魔法してみることにした。
『 』
『あ、あ あ〜』
いけた?
『あの、言葉分かります?』
『はー、まさか古代語だとは。』
めちゃめちゃびっくりしてる
「えっ、なにそれ」
『なにって、魔法ですけど』
『めちゃくちゃ戸惑ってどーしたんですか』
「ここには魔法なんてナイヨ…」
『えぇ゛!?』
なにを当たり前のことを。
そんなことを考えていると衝撃の事実が。
「…あー、一旦俺ん家来る?」
『行かせていただきます…』