第24話「これからもよろしく!」
「『……』」
俺の言葉にセンパイは何も言わないが、そのまま続けた。
「確かに、ちょっとヘンなヤツですし、ちょっと迷惑とかは……かけるかもしれませんけど。でも、なんか悪いことを考えるようなヤツじゃないです」
センパイは、リコが人間じゃないって気づいてる。
前からカンの鋭いところがあったしな。
それが全く的外れだったことは、ほぼない。
だから、リコが人間じゃないことをどこかで感じ取ってるのかもしれない。
でもそれと、リコが悪いヤツかどうかは、別の話だ。
「それを、センパイにもわかってほしいんです」
「『へぇ、なんでだ?』」
「ただ一生懸命で、ちょっと考えが足りないだけのあいつを……害があるとか、悪いヤツだとか、思われるのは……我慢ならないからです」
俺自身が、体調悪くて参ってたからとはいえ、疑ってたから。
それがすごく、申し訳ないから。。。
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