空と涙溶け合って
流れ出したスプーンストロー
「せんせーここ分かんないんだけど」
どうか巧くまやかして
君の笑う白昼夢まで
「前回も教えましたよね…」
「だってわかんないんだもーん」
まだ汚し足りないのさ
見て水色の血が綺麗
「せんせ、まだ切ったでしょやめてって言ってるよね」
「……先生のことはいいから早く書きなさい」
遠くでこだまするチャイムの音
掌すり抜けて落ちた水風船
「じゃあね、せんせ」
ごめんね
気づいてしまったんだ
これでもう
終わり。
「もっと宮野さんと話しておけばよかったな」
まだ暑い日は続くから
夏が君を腐らせる前に最後の夢を見せて
忘れないでね、
「早めにこっちに来るなよ」
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